ニュースの教科書

ジャーナリストが記事にできないホンネやつぶやきを集めた脱力系ニュースサイト

IMFが経済見通しを発表。なぜか日本が世界経済の機関車役に

 

 国際通貨基金(IMF)は4月16日、最新の世界経済見通しを発表した。2013年の世界全体の実質経済成長率は3.3%と前回予想から0.2ポイント下方修正した。
 日本については1.6%と前回予想から0.4ポイント上方修正となった。日銀の金融緩和策や大規模な景気対策などのアベノミクスが効果を及ぼすと判断された。また2014年についても1.4%と引き続き景気が拡大すると予想している。

 先進国における成長率予測は、日本とドイツを除くすべての国で下方修正となった。
 米国は1.9%(0.2ポイント減)、フランスは-0.1%(0.4ポイント減)、英国は0.7%(0.3ポイント減)である。フランスをはじめ、スペイン(-1.6%)やイタリア(-1.5%)は成長率そのものがマイナスとなり、欧州カトリック圏が全体の足を引っ張る構図が鮮明となった。ドイツは0.6%成長と何とかプラスを維持している。

 新興国は成長率の絶対値こそ先進国より大きいものの、やはり前回予想から下方修正になったところがほとんどだ。
 ロシアは0.3ポイント減(成長率は3.4%)、中国は0.1ポイント減(成長率8%)、インドは0.2ポイント減(成長率5.7%)、ブラジルは0.5ポイント減(成長率3.0%)となっている。

 結果的に、下方修正されたとはいえ1.9%成長を維持した米国、8%成長の中国、1.6%成長の日本という3大経済大国で、その他の国のマイナスを相殺しているという構図になった。日本はいつのまにか世界景気の機関車役になってしまっている。
 ただ日本については、2月に成立した大型補正予算の影響が大きい(0.6ポイント程度)と考えられており、永続性には少々疑問符が付く。中国についても、政府が目標としている7.5%成長を持続できるのかは微妙な情勢だ。来年以降については懸念材料が比較的少ない米国の動向次第ということになる。

 IMFの予測では2013年後半に景気は再加速し、2014年には全世界で4.0%の成長を達成できるとしている。ただ、米国の景気腰折れや中国の失速が起こるようだと、2014年についても下方修正ということになるかもしれない。

 - 経済

  関連記事

no image
シャープを翻弄する鴻海の最大の弱点とは?

 シャープへの出資をめぐって注目されている台湾の鴻海精密工業。カリスマとして知ら …

nihondensan
シャープ元社長の片山氏が日本電産副会長へ。永守氏の後継者問題はどうなる?

 日本電産が、シャープの片山幹雄元社長を副会長執行役員として迎え入れる。日本電産 …

bukkajoushou
1月の消費者物価指数。円安が一服したら物価上昇も鈍化

 総務省は2014年2月28日、2014年1月の消費者物価指数を発表した。代表的 …

buffett
著名投資家のバフェット氏が訪中。改革派のホープ汪洋副総理と会談

 国営新華社など中国のメディアは、米国の著名投資家ウォーレン・バフェット氏が5月 …

tosho02
日経平均大暴落。常識で考えれば一時的な下落だが、そうとは言い切れない面も

 5月23日の日経平均株価は前日比1143円28銭安の1万4483円98銭と大幅 …

ginkou
全銀協が24時間振り込みに対応する方針。最終的なライバルはビットコイン?

 銀行業界が振り込みの24時間対応に向けて動き始めた。もし実現すれば、15時で当 …

ana787
最新鋭ボーイング787が4連続トラブル。ボーイング社や素材を開発した東レの株価が下落

 夢の最新鋭機として鳴り物入りで導入された最新鋭機ボーイング787型機が4連続で …

tokkyosingikai
社員の発明をめぐり、今度は一転して企業帰属の方向性で議論が進む

 政府は、企業の従業員が発明した特許について、これまでとは反対に、原則として企業 …

tmall2014
上場を控えたアリババが4~6月期の決算を公表。取扱高の拡大で業績は好調

 米国で株式の新規公開(IPO)を予定している中国の電子商取引大手アリババは、2 …

iphone6s
グーグルに対する挑戦状?新型iPhone広告ブロック機能の影響度

 米アップルは2015年9月9日、iPhoneの新製品を発表する。詳細は明らかに …