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中国が尖閣付近での活動を活発化。今度は新鋭ミサイル駆逐艦を投入

 

 中国が尖閣諸島付近での活動を活発化させている。これまで中国の活動は日本の巡視船に相当する海洋監視船が中心であったが、今月は正規の軍艦による航行が頻繁に行われている。

 中国中央TVは4月17日、中国海軍のミサイル駆逐艦とフリゲート艦の2隻が尖閣諸島付近を航行したと報じた。また防衛省の統合幕僚監部は17日、海上自衛隊の哨戒機P-3Cが宮古島の北東約110キロの海上で中国の2隻の艦艇を確認したと発表した。

 確認された艦艇は、中国南海艦隊所属のミサイル駆逐艦「蘭州」とフリゲート艦の「衡水」。中国側の報道では、2隻は16日夜に尖閣諸島付近の海域に入り、17日朝に尖閣諸島から70カイリ(約130キロ)付近を航行したという。
 このほか防衛省では4月1日にも揚陸艦を含む4隻の中国艦艇が沖縄本島沖を航行しているのを確認している。

 蘭州(写真上)は中国が独自開発し2004年に就航させた新型のミサイル駆逐艦。満載排水量は7000トンで、表面上は日本や米国が保有するイージス艦と同レベルの能力を持っているとされる。衡水(写真下)はさらに新しく2012年に就航した最新鋭艦。ステルス性を考慮に入れたデザインを採用しており、満載排水量は4000トンだが駆逐艦級の攻撃力を保有しているといわれる。

 中国は4月16日に国防白書を発表し、東シナ海と南シナ海沿岸部の海洋権益を死守する方針を打ち出したばかり(本誌記事「中国が国防白書を発表。その内容を日本人はどう解釈すべきか?」参照)。白書での主張をそのまま解釈すれば、尖閣諸島の領有権について、中国側には妥協の余地がないことになる。
 米国はこうした中国の動きに神経をとがらせており、中国もすぐに米国を刺激するような敵対的行動に出てくるとは考えにくい。ただ、海洋監視船から軍艦へと徐々にレベルをエスカレートさせており、最終的には大型艦船の自由な航行を既成事実にする戦略と考えられる。

 米国側も本音では中国との衝突を望んでおらず、日本の立場は非常に微妙だ。米中関係に悪影響を与えず、かつ中国の既成事実の積み上げを阻止するという難しい舵取りを迫られそうだ。

 - 政治

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