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習近平主席が米国のキッシンジャー元国務長官らと相次いで会談。進む米中関係の再構築

 

 中国の習近平国家主席が、米国の政界を引退した親中国派の大物政治家と次々に会談している。習氏は4月24日、中国を訪問中の米国のキッシンジャー元国務長官、ポールソン元財務長官と相次いで会談を行った。
 前日には米国のデンプシー統合参謀本部議長との会談やオバマ大統領との電話会談を行ったばかり。北朝鮮問題への対応という表面的な動きの背後で、米中関係の再構築が着々と進められている(本誌記事「デンプシー米統合参謀本部議長が習近平氏と会談。米中のアジア戦略交渉がスタート?」参照)。

 キッシンジャー元国務長官は、ニクソン政権当時、大統領の電撃的な中国訪問と米中国交回復の立役者となった政治家。パキスタン経由で秘密裏に中国に入り、当時の毛沢東首席と米中国交回復の直接交渉を行った。

 キッシンジャー氏はすでに過去の人物であり、現在の米国政界で権力を持っているわけではないが、米中国交回復のキーマンとして、今でも高い名声を誇っている。911テロの発生時にはキッシンジャー氏の「これは真珠湾攻撃である」との発言が当時のブッシュ政権による戦争発動の後ろ盾になったともいわれる。

 ポールソン元財務長官はゴールドマンサックス出身。米国金融界に対しては現在でも高い影響力を持っているといわれる。習氏が共産党総書記に選出されてから、たびたび中国を訪問し、中国とウォールストリートの橋渡し役を演じている。
 キッシンジャー氏もかつては、中国でビジネスを展開したい金融機関や大企業からの強力なバックアップを受けていた人物であり、両氏はいい意味でも悪い意味でも、米国の中国利権を代表する人物といってよい。

 習氏が米中国交回復の歴史的人物であるキッシンジャー氏とわざわざ会談したのは、米国に対して対話にオープンであることをアピールする一方、米中関係には長い歴史があり、一方的に現在の米国側の主張を中国にぶつけるべきではないという牽制球と思われる。

 いずれにせよ、米中両国がより緊密な関係の構築を目指しているのは明らかであり、その中には経済、金融面での連携に加えて、安全保障面での連携も含まれている。下手をすると日本は蚊帳の外になりかねない状態であり、米中関係の進展には目を光らせておく必要がある。

 - 政治, 経済

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