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自民総裁選、石破氏大健闘の背景には小泉進次郎あり

 

 自民党の総裁選で安倍元首相に敗れた石破茂前政調会長だが、地方からは圧倒的な支持を受けていることが明らかになった。
 石破氏が地方票で圧倒的な差を付けた背景には、石破氏本人に対する支持に加えて、小泉進次郎青年局長の影響が大きい。

 小泉氏はいわずとしれた小泉元首相の次男。父親譲りのワンフレーズポリティクスでカリスマ的な人気がある。現在は党の青年局長として全国を遊説している。
 総裁選を前に、誰を支持するかは明言しないとしていたが、石破氏を支持していることはかなり明確になっていた。石破氏が圧倒的な地方票を獲得したのは、小泉氏とのタッグがあった効果が大きい。

 小泉氏と石破氏が狙うのは、次の次の政権。今回の総裁選はその足場固めといえる。今回の選挙後、安倍新総裁は圧倒的な地方票を獲得した石破氏を無視することはできず、ただちに幹事長に据えることを発表した。政権獲得後は主要閣僚で処遇する可能性も高い。

 もっとも石破、小泉チームにも死角はある。自民党は歴史的に、地方からの要求と、財界や米国からの要求のバランスを取ることで政権を維持してた。
 例えば農業政策については、コメの自由化は当初から決まっているが、地方に対してはこれを阻止するスタンスを見せ、最終的には補助金をばら撒いて解決するという手法である。

 このため地方の支持は重要ではあるものの、地方票がベースの議員は、常にNo2に甘んじるというジンクスがある。今回、石破氏に投票した地方の党員は、農業や土建業に従事している人が多い。残念ながら今の日本では、年々影響力を失いつつある人たちである。

 一方でグローバル経済の波が波及し、日本は製造業まで補助金に頼らざるを得ない状況に追い込まれている。旧来の自民党支持者層が強固な支持基盤であり続けられるのかは不透明だ。

 いずれにせよ、思わぬ底力を見せた石破、小泉氏の動向には要注目だ。

 - 政治

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