ニュースの教科書

ジャーナリストが記事にできないホンネやつぶやきを集めた脱力系ニュースサイト

小野寺防衛大臣とヘーゲル国防長官が会談。諜報分野での日米連携強化で合意

 

 小野寺防衛相は4月29日、米国防総省でヘーゲル国防長官と初の会談を行った。尖閣諸島の領有権に関する米国のスタンスを確認するとともに、北朝鮮に対するミサイル防衛で両国が緊密に連携していくことや、諜報、監視、偵察分野に関するワーキンググループ立ち上げについて合意した。

  小野寺氏は尖閣諸島について「わが国固有の領土であることは歴史的にも国際法上も明らかだ」と述べた。これに対してヘーゲル長官は「尖閣諸島の領有権について特定の国を支持することはしないが、日米安保の適用範囲である」と述べ、米国のスタンスに変更がないことをあらためて強調した。

 また両氏は、北朝鮮が最も明白な脅威との認識で一致。ミサイル防衛(MD)を中心に日米の連携を密にすることを確認した。日本側は米国の要請を受けて、京都府内に2基目のミサイル追尾レーダーの配備計画を進めており、会談ではその進捗についても話し合われた模様。

 日本側としてはヘーゲル長官との会談で、尖閣諸島問題が日米安保の適用範囲内であるとの発言を引き出し、米国の後ろ盾が強固であることを印象付けたいとの狙いがあった。米国側からは特に踏み込んだ発言はなく、領有権についてはコメントしないとする米国の立場に変更はない。ただ、尖閣諸島が日米安保の適用範囲であるとの米側のスタンスはあらためて確認できた形となっており、訪米の目的はある程度達成されたといってよいだろう。

 一方、今回の会談で米国側がもっとも重視していたテーマは、インテリジェンス、監視、偵察分野における日米ワーキンググループの設置である。詳しい内容は明らかになっていないが、米国が近年急ピッチで整備を進めている、大規模なコンピュータ・システムを使った諜報システムの構築や無人機を活用した偵察活動などの分野で、何らかの情報共有を行うものである可能性が高い。

 また、会談では海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの日本追加配備に関して、夏に12機を陸揚げした上で、普天間飛行場に移す方針についても確認した。

 - 政治

  関連記事

kourousho
厚労省のマイナンバー収賄事件。汚職の温床となりやすい官庁の調達制度とは?

 マイナンバーに関する事業をめぐり、業者から現金100万円を受け取った収賄の罪で …

iryohi
政府内部で医療費削減の動きが活発化。財政出動が強化されれば、医療費にシワ寄せが?

 政府内部で医療費の歳出削減に向けた動きが活発化している。社会保障費は最大の支出 …

no image
中国初の空母が正式に就役。名前は「釣魚島(尖閣)」ではなく「遼寧」だった

 中国初の空母となる旧ソ連製の「ワリャーグ」が正式に就役した。注目されていた名称 …

sbtakasago
再生可能エネ普及策が頓挫?誰も責任を負わない中途半端な政策のツケ

 再生可能エネルギーの普及策が暗礁に乗り上げようとしている。電力各社は、再生可能 …

misairuhikaku
北朝鮮が打ち上げた「銀河3号」と韓国のロケット「羅老号」はどう違うのか?

 北朝鮮が打ち上げた長距離弾道ミサイルについて、打ち上げプロジェクトは基本的に成 …

sen15 00
過労?プレッシャー?中国空母艦載機の開発責任者が着艦成功直後に心臓発作で急死

 中国初の空母「遼寧」の艦載機開発プロジェクトの総責任者が、発の発着艦訓練に成功 …

sakakibara
まるでヤクザ映画?政府が財界に「決意を示せ」と設備投資増強を要請

 経団連の榊原定征会長は2015年11月26日、政府が開催した官民対話で、設備投 …

kissinger
キッシンジャー氏が尖閣問題について発言。だが、その背景はちょっと微妙!

 米ニクソン政権の国務長官で米中国交回復のキーマンであったヘンリー・キッシンジャ …

kanntei
日本版NSC設置へ。だが動かない組織の上にいくら新しい組織を作っても結果は同じ

 政府は、外交・安全保障政策の司令塔となる「国家安全保障会議」、いわゆる日本版N …

nenkinkiko
個人情報流出の日本年金機構。年間の情報システム経費は何と1000億円!

 日本年金機構は2015年6月1日、年金情報を管理しているコンピュータに外部から …