ニュースの教科書

ジャーナリストが記事にできないホンネやつぶやきを集めた脱力系ニュースサイト

伝説の債券ディーラー藤巻健史氏。予想ハズしまくりでブチ切れた!

 

 強固な円安論者として有名なフジマキ・ジャパンの藤巻健史氏が、予想をハズシまくりでとうとう破れかぶれになってしまったようだ。

 藤巻氏はいわずと知れた伝説の債券ディーラー。モルガン銀行在籍時には、日本国債を買い続け、巨額の利益を会社にもたらした。
 その後、独立してからは一転、日本の財政危機が深刻化していることを理由に、一貫して国債価格の下落と円安を主張していた。

 だが市場は藤巻氏の予想をことごとく裏切り、超円高と国債価格のバブル的高騰(利回りの低下)が、これでもか、これでもかと続いている。藤巻氏は、ただ論評するだけでなく、自分自身も同じようにポジションを取っていると公言しており(ウソかもしれないが)、もしそれが本当なら、かなりの損失をくらっているはず。

 やはり、自身も投資しているという話は本当で、損失が膨らみ頭に血が上っているのか、最近は発言が過激になる一方。
 当初は、「円安が日本経済を救う」(2012年2月、日経)という穏やかで政策提言的だったものが、4月には「急激なインフレは不可避。ハードランディングに備えよ」(2012年4月、ロイター)という攻撃的なトーンに変化した。もっとも4月時点では「何も経済弱者を直撃するハイパーインフレを政策として掲げろと言っているわけではない」と一応エクスキューズしていた。
 だが最新のコメントでは「もう手遅れ。ハイパーインフレになって日本を再建するしかない」(2012年9月、日経ビジネス)と完全にブチ切れ。

 確かに日本国債のバブルは異常であり、「これまでに何度も海外のヘッジファンドが売りを仕掛けては失敗している」(債券市場関係者)。相場は往々にして、誰もがあきらめた時に突然反転するともいわれる。

 明治時代の日本。日露戦争後のバブル相場で、相場師の野村徳七(のちに野村證券を創業)は相場の下落に賭けていた。だが株価は狂ったように上がり続ける。徳七が新聞に「相場は狂せり」(今の相場は狂ってる)とブチ切れコメントを出したことがきっかけて相場は反転、徳七は巨万の富を得て今の野村證券の基礎を作った。だがコメントを出した徳七は、あと数日で破産というギリギリの状態だったといわれている。

 今の藤巻氏の状態は当時の徳七に近い。ゴリゴリの国債売り、円安論者であった藤巻氏が、テンパっているということは、いよいよ今度こそ国債の価格下落、円安がスタートする証拠なのでは?という皮肉な見方も出てきている。果たして藤巻氏は野村徳七になれるのだろうか?

 藤巻氏は正直な人柄で知られている。同氏は、モルガン退社後、ソロスファンドに入り、結局クビになってしまったのだが、ソロスファンドではどのように失敗したのかもかなり明らかにしている。藤巻氏は今回の顛末で自身の投資結果がどうだったのか、ぜひ公開してほしい。
 もし失敗したとしても、天才ディーラーも2回連続ヤラれることがあるなんて、人間味溢れるいい話ではないか?
 もっとも自身も同じようにポジションを取っているという話がウソだったらズッコケてしまうのだが、真相は如何に?

 - 経済

  関連記事

yahoojapan
ヤフーの通販サイト出店無料化は、近い将来マクロ経済にも影響を与える?

 ヤフーがネット通販サイトとオークションサイトへの出店料を無料にするという大胆な …

bananki
バーナンキ前FRB議長が銀行から住宅ローンの借り換えを拒絶されたことの解釈は?

 米FRB(連邦準備制度理事会)のバーナンキ前議長が、住宅ローンの借り換えについ …

jdiishikawa
政府がジャパンディスプレイの株売却を示唆。資金繰り悪化との報道も

 政府が全面的に支援している日の丸液晶メーカー・ジャパンディスプレイ(JDI)の …

baxter2
ルンバの開発者が画期的な単純労働ロボットを開発。日本の製造業は壊滅の危機?

 お掃除ロボット「ルンバ」を開発した米国のロボット技術者ロドニー・ブルックス氏が …

panatuga
パナソニック決算。何とか出血状態から脱却したが、長期的方向性は示されないまま

 パナソニックは5月10日、2013年3月期の決算を発表した。売上高は前期比7% …

kuroda
日銀次期総裁は黒田氏。財務省と政権で痛み分け?金融政策のカギは岩田副総裁

 政府は3月19日に退任する日銀の白川総裁の後任に、元財務官でアジア開発銀行総裁 …

costabranka
キプロスの金融危機があぶりだす、欧州の裏資金ルートの実態

 キプロスが、ユーロ圏からの金融支援と引き換えに、銀行の大口預金をカットするなど …

ginkoyusi
とうとうマイナスに転じた都市銀の貸し出し。アベノミクスは逆回転を開始?

 大手銀行の貸し出しが45カ月ぶりに減少に転じた。日銀が大量に資金を供給している …

baidenindo
米国のバイデン副大統領がインドを訪問。意外に疎遠だった米国とインドの経済関係

 インドと米国があらたな経済連携に向けて対話を始めている。米国のバイデン副大統領 …

choukikinri
デフレは構造的要因と譲らなかった白川前総裁はやはり正しかったのか?

 日本の長期金利低下が加速している。10月2日の債権市場では10年物国債の利回り …