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決着が付いていない中国の政権争い。誰と誰が揉めているの?

 

 中国の次期政権をめぐるゴタゴタはまだ解決していないようだ。

 党総書記に内定しているといわれる習近平氏が、総書記のポジションには就かず、代わりに李源潮党中央組織部長が就任するとの観測を香港の団体が示した。29日に日経が報道している。習近平氏は国家主席には昇格する見込みだという。

 中国では、次期最高指導者をめぐって熾烈な権力闘争が行われている。大きく対立しているのが、太子党と呼ばれる共産党幹部の二世グループと、学歴エリートグループ。
 習近平氏は父親が党幹部であり大子党のエース。これに対して現在の胡錦濤国家主席は中国共産主義青年団(共青団)から選抜された学歴エリートグループのトップだ。
 両グループの対立はすさまじく、昨年発生した高速鉄道の事故についても、太子党の利権となっている鉄道省をつぶすために、胡錦濤側が仕掛けた謀略だという説もあるくらいだ。

 これまでの予想では、両者は拮抗しており、折衷案として太子党の習近平氏が党総書記に、胡錦濤グループに属する李克強氏が首相に就任するとされていた。

 今回、党の総書記名前があがった李源潮氏は、胡錦濤国家主席と同じ共青団出身。どちらかというと胡錦濤グループだ。真相は不明だが、胡錦濤サイドが流した情報である可能性もある。
  また国家主席は儀礼的なポストであるとはいえ、江沢民氏以来、必ず党総書記と兼任されてきた。国家主席だけの就任は考えにくいとの指摘もある。

  いずれにせよ、習近平氏への権力移行については、まだ決着がついていないことが明らかになった。習氏の雲隠れ問題もまだ真相がはっきりしていない。

 中国の不安定な政情はしばらく続きそうである。

 - 政治

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