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ジェノバの港でコンテナ船が管制塔に激突。50メートルの管制塔は完全崩壊

 

 イタリアのジェノバ港で5月7日、大型のコンテナ船が港の岸壁にある高さ50メートルの管制塔に激突し、7人が死亡、複数名が行方不明となる事故が発生した。管制塔は完全に崩壊して、周辺は瓦礫の山になっている。

 衝突したのは、総トン数4万トンのコンテナ船。事故は、船がナポリに向かうためジェノバ港を出港する最中に発生した。岸壁を離れ、管制塔の前で回頭(向きを変えること)しようとしたところ、船の後部が管制塔と接触したという。タグボートに誘導され、水先案内人も乗船している状態だった。

 当時管制塔では、勤務シフトの交代時間で多くの職員が働いていた。中にはエレベータに乗った状態で事故に巻き込まれた人もいるという。
 事故の原因はまだ不明だが、船の機関が故障していたという証言もある。地元検察当局は船長と航海士を過失致死罪の容疑で事情聴取しているという。

 コンテナ船側には大きな損傷がないにも関わらず、建造物の方が完全倒壊してしまった姿に多くの人が唖然としている。
 管制塔のビルはタワー部分と事務棟部分で構成されている。タワー部分は直径数メートル程度の構造物となっており、重量は数千トン程度と思われる。一方コンテナ船は最大で4万トンの重量がある。
 タワー部分は細い台座に大きな管制室が乗った不安定な構造であり、何倍もの重量のある船に衝突されたことでバランスを崩し、倒壊にまで至ったのかもしれない。事務棟部分もピロティと呼ばれる1階部分を柱で浮かせる構造を採用しており、タワー倒壊の影響を受けて事務棟も連続して崩壊してしまった可能性がある。

 ちなみに東京湾は世界でも屈指の混雑する港といわれているが、このような大事故は幸いにして発生していない。普段はあまり意識することがないが、大型の船舶は一歩間違えば、大事故につながる存在であることをあらためて認識させる事故であった。

 - 社会

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