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ドイツ軍が無人機グローバルホークの欧州版の導入を断念。欧州飛行許可下りず

 

 ドイツ連邦国防省は、米国製の無人機グローバルホークの改良版であるユーロホークの導入を断念した。欧州航空安全局から欧州空域を飛行する許可が下りないことが直接の原因。ドイツ政府はプロトタイプの購入に5億ユーロを投じており、ドイツ国内で大きな問題となっている。

 ユーロホークは、米国の無人偵察機グローバルホークをベースに欧州向けに改良したもの。エアバスの親会社で欧州最大の航空宇宙企業であるEADS社とグローバルホークのメーカーであるノースロップグラマン社が共同で開発した。

 地上管制システムは基本的にEADS社が開発しており、ドイツは欧州で最初の導入事例となるはずであった。

 ユーロホークはグローバルホークと同様、2万メートル上空から、レーダーと赤外線探知装備などを使って地上にある30センチ四方の大きさのものを識別する能力を持つ。作戦飛行時間は38~42時間で飛行距離は約2万3000キロメートル。グローバルホークは、アフガン侵攻やイラク戦争に投入されたほか、日本の福島原発事故の際に、上空から写真を撮影したことでも有名になった。

 ノースロップグラマン社は多額の開発費を回収するため、同機の海外への売り込みを熱心に行っている。ドイツのほか、韓国や日本などが導入を検討している(本誌記事「米国が韓国に対して無人偵察機販売を決定。だが2倍の価格を吹っかけ韓国側は困惑」参照)。

 無人機をめぐっては、米国でもその使用方法や適用範囲をめぐって議論となっている。諸外国の反応はともかく、米国内ではアフガニスタンなどテトリスとが潜伏しているとされる地域で無人機を使用することについては、ある程度のコンセンサスが得られつつある。
 だが、米国内、あるいは米国人に対する偵察活動に無人機を使用することについては、激しい議論の対象となっている。一部からは市民への監視に無人機が使われるのではないかと懸念する声も上がっている(本誌記事「米司法省の極秘メモが流出。無人機の暗殺対象に米国人も含まれる?」参照)。

 欧州において無人機の導入がストップしたことで、無人機導入の是非に関する議論が再燃する可能性も出てきた。

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