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川越シェフの発言でまたまた疑問の声。高級店って本当に水代を勝手に請求するのか?

 

 バラエティ番組などでも人気のシェフ川越達也氏が、ネット上の批判に対して「年収300万円、400万円の人にはわからない」といった趣旨の発言をして問題になった件で、川越氏は「僕が生意気でした」と謝罪した。

 だが川越氏の発言は、思わぬところで別の波紋を呼んでいる。川越氏が「高級店は水代として1000円や1500円を取るところもある」と発言し、メディアもそれを前提に報道しているのだが、必ずしも事実ではないからだ。
 ある高級店の店主は「高級店が、皆勝手に水を出して1000円も1500円も取っていると思われたら非常に心外だ」と話す。

 騒ぎの発端となったのは雑誌「サイゾー」のインタビュー記事。川越氏はインタビューのなかで、「注文していないのに水代として800円取られた」と批判されたことについて言及。その手の批判について「くだらない」と一蹴し、「年収300万円~400万円の人たちには、高級店がそこまでの店になるまでに費やしてきた努力や歴史はわからない」「1000円や1500円取るお店だってある。そういうお店に行ったことがないから『800円取られた』という感覚になる」と反論した。

 だが高級店のサービスをよく知る美食家達からは議論のポイントがズレているとのでは?との声が上がっている。川越氏が本当にオーダーを取らず、勝手に水を入れて料金を取ったのだとしたら、それは高級店であろうとなかろうとやはり問題だという。

 確かに高級店で水をオーダーすれば、有料の水が提供される。他のサービスとの兼ね合いを考えれば、800円は決して高いとはいえないだろう。だがオーダーも取らずに勝手に水を入れて800円を徴収したのだとしたら、それは次元の異なる問題である。中には高級店であるなら、なおさらあり得ないという意見の人もいる。
 一流ホテルでのサービス経験を持つあるフランス料理店の店主は「本当に一流の店なら、有料のものを勝手に出すことはあり得ない」と語っている。高級店ではトラブルを避けるため、よほど懇意にしている客でない限りは、必ず客の意向を確認するのが手順になっているという。

 オーダーの有無や、批判した客が本当に意思表示をしていないのかどうかなど詳細は不明である。だが人気シェフの店ということで、店側にも甘えがあり、サービス内容の確認が不十分だったのだとしたら、それはそれで問題がありそうである。

 高級店はトラブルがないという意味も含まれている。顧客にはいろいろな価値観や考えの持ち主も存在している。それらをうまくコントロールしてむやみに評判を落とさないように振る舞うのも高級店としての作法といえる。こういったトラブルがなくなれば、川越氏の店も名実共に高級店ということになるのかもしれない。

 - マスコミ, 社会

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