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財務省が正式に人事発令。木下新次官は1年でポストを譲るのか?

 

 財務省は6月28日、正式な幹部人事を発令した。真砂靖事務次官の退任と木下康司主計局長の事務次官への昇格、および香川俊介官房長の主計局長への昇格はすでに事前に報道されており、大きな驚きはない(本誌記事「木下主計局長が次官に内定。今後の財務省人事を大胆に予想すると?」参照)。むしろ今回の人事は、今後の次官レースに誰が残るのかを見極めるという意味で、霞ヶ関の注目を集めている。

 通常、事務次官は2年務めることが多い。だが10年に一度の大物次官といわれた勝栄二郎元次官が消費税増税を実現するため、異例の長期就任となり、現在の財務省は通常の人事シフトからズレた状態にある。
 退任する真砂次官は1年のみの就任であり、後任の木下新次官と香川主計局長は同期入省(79年)である。香川氏が官房長から主計局長に異動したことを考えると、木下氏も1年で、同期の香川氏にポストを譲る可能性がある。もしそうなれば、従来の定常的な人事シフトが回復することになる。

 もし木下氏の次の次官が香川氏と仮定すると、さらに次の次官は81年入省組から出る可能性が高くなる。81年の有力候補としては中原主計局次長や浅川国際局次長らがいる。財務省の次官は主計局畑から出ることが多く、その意味では中原氏は有力候補といわれていた。
 今回の異動では、中原氏は会計センター所長に異動となり、浅川氏は総括審議官となった。浅川氏はこれまで麻生財務大臣の秘書官も兼務しており、麻生氏との関係が深い。また麻生氏は記者会見で財務省は国際化を強く意識する必要があると述べており、その意味で、国際畑である浅川氏は有力候補になったといえるかもしれない。浅川氏と中原氏の今後は、さらに次の人事を見ればよりはっきりとしてくるだろう。

 また今後の次官への近道といわれる主計局次長のポストには、太田充氏、岡本薫名氏などが控えている。さらに若い世代では、財務次官の登竜門のひとつといわれる文書課長から審議官に昇格した藤井健志氏なども注目されている。

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