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盛り上がりに欠ける参院選。与党内では選挙後の人事の話題で持ち切り

 

 7月4日に参院選が公示された。アベノミクスの評価、ねじれ解消、ネット選挙解禁など話題も多いはずだが、世論の盛り上がりは今ひとつだ。自民党内部でも状況は同じなのか、一部では早くも選挙後の人事の話題で持ち切りとなっている。

 安倍首相は参院選後に内閣改造と党役員人事を行うとみられている。安倍政権が参院選で勝利できれば、政治的には重要な節目を乗り越えたことになり、長期政権の可能性が一気に高まってくる。だが党内の利害関係の調整という意味では、実は参院選後が本番である。

 これまで政権交代とねじれ解消という大きな目標を最優先するため、多くの議員が不満を口にすることなく抑えてきた。参院選後にはこれらが一気に噴出する可能性が高く、TPPや成長戦略、対中外交などではかなりの激論となることも予想される。

 人事における最大の焦点は、現在幹事長のポストにある石破茂氏の処遇である。石破氏は基本的に安倍首相の次を狙える立場にあり、本人もそれを意識しているといわれる。自他共に認める政策通でありながら、閣僚ではなく幹事長職に就いたのは、「次」を狙うための本人の強い希望があったためといわれている。
 石破氏は自民党の長老グループにはあまり受けがよくないが、地方党員の支持は絶大なものがある。安倍首相としてはやはり警戒すべき相手であり、主要閣僚として内閣に迎え、政治的な動きを封じることも検討していると考えられる。
 一方、アベノミクスの取りまとめなどで存在感を増した甘利経済再生相も、そろそろ次のステップを意識し始めているといわれる。一部からは幹事長ポストを希望しているという話も聞こえてくる。党三役のうち、高市早苗政調会長と野田聖子総務会長は交代が確実視されており、少なくとも2つのポストが入れ替わりとなる可能性が高い。

 内閣については、思いのほか動きは少ないかもしれない。麻生財務大臣と菅官房長官は現内閣のキーマンであり、留任の可能性が高い。その意味では甘利経済再生相も同様であり、党への異動はないかもしれない。そうなると主要閣僚以外での各派閥順送り人事が中心となり、目玉となる動きは出てこないことになる。

 人で大きな動きがない場合には、安倍政権の基盤はかなり強固になっていると見てよいだろう。もちろんこれには参院選で自民党が一定の議席を獲得できたらという仮定条件がつく。選挙の結果が悪ければ、人事の規模はもう少し大きなものになるかもしれない。

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