ニュースの教科書

ジャーナリストが記事にできないホンネやつぶやきを集めた脱力系ニュースサイト

今話題のLCC(格安航空会社)に思った程安くないとの声が。その理由とは?

 

 全日空系のLCC(格安航空会社)であるエアアジアジャパンは、10日、LCCとしては初めて成田-ソウルの国際線を就航させると発表した。マスコミでは、ソウルまで片道6980円で行ける!と大騒ぎしている。

 日本は世界に遅れること10年、ようやくLCC(格安航空会社)の就航が相次いでおり、すでにLCCに乗った人も増えてきているだろう。

 実際にLCCを利用したことがある人なら分かると思うが、宣伝文句の運賃が適用されるのはごくわずかであり、現実にはそのような格安の値段で飛行機に乗れるチャンスは少ない。思ったほどLCCの価格は安くないというのがホンネではないだろうか?

 例えば、今回のエアアジアのソウルの路線についても、11月20日にソウルに行こうと思った場合、一般的なプロモーション価格では往復で18,600円かかる。JALの割安料金26,000円と比べればかなり安いが、旅行代理店で格安チケットを探すと、20,000円程度のものも見つけることができる。LCCは安いことは安いのだが、あっと驚くほどの値段というわけではないのだ。

 だが海外ではLCC運賃は破格に安いというのが常識だ。ではなぜ、日本のLCCの運賃は安くならないのだろうか?

 それは日本の航空行政に原因がある。日本は空港や関連設備の利用料が極めて高額で、このバカ高いコストが航空会社の利益を圧迫している。日本の航空会社は高い料金を取らないと経営できないのである。
 施設利用料が高い理由は明白。官庁の利権だからだ。空港や関連施設を運営する団体には、役所から大量の職員が天下っている。また施設の工事発注などは政治利権になっており、慢性的な高コスト構造である。

 公務員が一生安泰の贅沢な暮らしをするために、飛行機の利用者に高い運賃を押し付けている。日本の航空行政が変わらない限り、日本人が海外並みの低運賃を享受することは不可能なのだ。

 - 政治, 経済

  関連記事

no image
元外交官の佐藤優氏がはからずも明らかにした外務官僚の驚くべき怠慢

 野田首相が突然解散を決定したことで、日本外交に混乱が生じている。  日本とロシ …

boingkoujo
中国へのプレゼント? 習主席訪米を前にボーイングが工程の一部を中国に移管

 米航空機大手ボーイングは、製造の最終工程を中国に移管することを検討している。同 …

hamadak
安倍首相の経済ブレーンである浜田宏一氏が、金融政策の誤りを認めたという話の虚実

 アベノミクスの理論的支柱と言われ、内閣官房参与を務めている浜田宏一エール大学教 …

jrkyushu
JR九州の株式上場計画。政府支援の是非など、克服すべき課題が山積

 九州旅客鉄道(JR九州)が2016年度中の株式上場に向けて動き出した。だが、完 …

kourai
尖閣諸島国有化から1年が経過。今後のカギを握るのは米中交渉の行方

 日本政府が尖閣諸島を国有化してから9月11日でちょうど1年となった。中国はこの …

no image
スペインに工場を移管するメーカーが続出。理由はコストの安さと政府の労働市場改革

 財政危機によって大打撃を受けたスペインだが、労働者の賃金が大幅に低下したことで …

udeishoku
イラクで負傷した兵士の両腕移植が成功。皮肉にも戦争で米国の医療技術がさらに進んだ

 イラク戦争に派遣され従軍中に両手両足を失った米軍兵士が両腕の移植手術を受け回復 …

ouyou
総勢180名の財界訪中団が汪洋副首相と会談。だがトップ2との会談は実現せず

 安倍政権発足後、最大規模となる財界訪中団は11月19日、北京市内において汪洋副 …

saiki
外務省の斎木次官が訪中。だが今のところ日中首脳会談開催のメドは立たず

 外務省の斎木事務次官は7月29日、中国を訪問し、中国外交部(外務省)の王毅外相 …

Ecclestone
F1界のドン、バーニーエクレストン氏をドイツ当局が起訴。欧州の伏魔殿にメスか?

 自動車レースの最高峰であるF1グランプリ界のドンといわれ、F1関連の多くの興業 …