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IMFが指摘。日本の金融機関はもうこれ以上、国債を買い支えることはできない

 

 IMF(国際通貨基金)がいよいよ日本の国債消化能力ついて懸念を表明し始めた。

 10日に公表した国際金融安定報告書において「銀行部門と財政部門の相互依存のリスクが高まっている」と指摘した。
 
 金融機関はすでに300兆円近くの国債を保有しており、資産に占める国債の割合は25%にもなる。この状態で金利が1%上昇すると、国債の価格下落によって、金融機関には巨額の損失が発生することになる。体力が弱い金融機関は自己資本の多くを毀損し、金融システム全体が大きな影響を受けることにもなりかねない。

 さらに状況が悪いことに、金融機関の国債買い入れ能力はほぼ限界に達している。これ以上国債を買い進めることはかなり難しい状況だ。
 現在は銀行が積極的に国債を買い進めることで、低金利(国債価格は上昇)を維持しているが、銀行の買い入れ余力がなくなり、国債を買い支えられなくなると国債価格は必然的に下落する。つまり現在の銀行は、自分自身の買いで価格の下落を防ぎ、損失を回避しているという、危険な綱渡りの状況なのである。

 折りしも中国との領有権問題が深刻化しているが、日本の国債消化能力に疑問符が付けば、中国側に国債売却という武器を与えることにもなりかねない。
 来年度予算は選挙対策もあって大盤振る舞いになるとの見通しだが、予算をバラ撒いている時ではないのだ。

 - 経済

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