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F1界のドン、バーニーエクレストン氏をドイツ当局が起訴。欧州の伏魔殿にメスか?

 

 自動車レースの最高峰であるF1グランプリ界のドンといわれ、F1関連の多くの興業を取り仕切っている英国人実業家バーニー・エクレストン氏がドイツ当局に贈賄罪で起訴された。

 ドイツのミュンヘン上級地方裁判所は7月17日、バーニー・エクレストン氏を贈賄罪で起訴したと発表した。エクレストン氏はF1関連企業の株式売却にあたり、英税務当局の調査を受けないよう工作してもらう見返りに4400万ドル(約44億円)を賄賂として贈った疑いが持たれている。

 F1は自動車レースの頂点といわれており、世界各地で大規模なレースが開催されている。一方、その運営や興行権収入をめぐっては不透明な慣行も多く、F1は欧州の伏魔殿とも呼ばれている。
 エクレストン氏は、オートバイ販売店主からのし上がり、F1の世界に進出した立志伝中の人物。F1グランプリは国際自動車連盟(FIA)という団体が主催しているが、その興行収入のマネジメントはなぜか、エクレストン氏が率いる企業グループが統括している。このためエクレストン氏の会社には毎年巨額のF1興行権収入が転がり込んでくる仕組みになっている。

 このような不透明な状況になった詳細ないきさつは不明だが、FIA内部の金銭スキャンダルの存在や、ウラの面も含めたエクレストン氏の抜群の利害調整能力などが総合的に作用した結果といわれている。しかも、エクレストン氏は同社の一部株式を投資家グループに売却し3000億円ともいわれる巨額の資産を形成しているが、会社の経営権は手放していない。

 今回の起訴はこの株式売却に伴うものと考えられ、場合によってはエクレストン氏やF1業界のウラの顔が表面化することになるかもしれない。同社グループは株式の公開を検討している最中でもあることから、同氏の起訴をきっかけに組織の透明化が一気に進む可能性も取りざたされている。
 もっとも古くからのF1ファンからすると、こうした多少アングラな面も魅力のひとつだといわれている。だが、長年F1の世界に君臨したドンも、透明化という時代の波には勝てなかったようである。

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