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量的緩和の縮小はいつか?今回のFOMC声明では若干表現が後退しているが・・・

 

 米国の金融政策を決定するFOMC(連邦公開市場委員会)は7月31日、2日間の会合を終え声明を発表した。早ければ9月からの量的緩和縮小が予想されているが、今回の声明では緩和縮小については言及しなかった。

 今回のFOMC声明は、基本的に現状の金融政策を維持する内容となっており、大きな変更はない。ただ景気の判断をやや下方修正したほか、住宅ローン金利の上昇を警戒する文言が入るなど、景気動向に対してやや、慎重な表現が目立っている。
 同日に発表された米国の4~6月期GDP成長率は年率換算で1.7%と市場の予測を大きく上回った。4~6月期のGDPについては、米国政府の歳出強制削減の影響などから1%を切るとの予測もあった。だが実際には好調な設備投資などを背景に、こうしたマイナス要素を打ち消す形となった。今週末には雇用統計の発表があるが、まずまずの数字となることが予想されている。

 足元の数字が良好であるにも関わらず、FOMC声明がより慎重な表現に後退したのは、市場において早期緩和縮小を前提にした動きが加速することを抑制する狙いがあると考えられる。
 大半の市場関係者はFRB(連邦準備制度理事会)が年内に量的緩和策を縮小すると見ているが、半数は9月など早期の緩和縮小を予想している。このため、市場では緩和縮小を先取りした動きが激しくなっており、特に金利の上昇が著しくなっている。9月縮小開始の思惑が高まり過ぎると、金利の上昇と株価の下落、ドル高などが急激に進み市場が混乱する可能性がある。FRBではこうした動きを強く警戒している可能性が高い。

 今回のFOMC声明で9月に緩和縮小がスタートするのかは不透明になったが、株式市場にはプラスとなる可能性が高い。緩和縮小がスタートすれば、一時的に株価が下落することは市場のコンセンサスとなっている。だが逆に緩和縮小がスタートするまでは上昇が続くと見る関係者が多く、時期がはっきりしなくなったことで、当分はちょっとしたマネーゲームが続くことになるかもしれない。

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