ニュースの教科書

ジャーナリストが記事にできないホンネやつぶやきを集めた脱力系ニュースサイト

自民党の次期衆院選候補者は2世だらけ。でも有権者は大喜び?

 

 次期衆院選を前に候補者の顔ぶれが徐々に明らかになってきているが、自民党の候補者に2世候補がぞくぞくと名乗りを上げていると読売新聞が報じている。

 武部勤元幹事長の長男で秘書の武部新氏は北海道12区の公募に当選した。また引退を表明した福田康夫元首相の長男や、同じく引退を表明している中川秀直元幹事長の次男も公募にエントリーする予定だ。

 自民党は、09年の政権公約で「3親等以内は公認しない」と世襲制限を盛り込んだが、公募の場合はその限りでないとして、事実上世襲を容認している。今回の自民党総裁選においても、出馬した全員が2世議員なのだから、そもそも2世禁止など茶番劇といえよう。

 では2世議員が批判を受けているにも関わらず、なくならないのは何故なのか?。後援会の利権の存在などともっともらしい報道がなされているが実際は違う。
 2世議員の誕生を強く望んでいるのは、むしろ有権者なのである。ある自民党議員の後援会の会員によれば「議員の先生の息子というだけで有権者の反応がぜんぜん違う」のだという。有権者の受けがいい人を選挙に出すのはむしろ当然のことであろう。

 つまり日本人の多くは2世議員が大好きなのだ。日本は見かけは近代的な工業国家だが、中身は中世のムラ社会からまったく進化していない。
 世襲議員を批判している国民も、ひとたび自分のことになるとダブルスタンダードになることも多い。表向きは文句を言いながら、陰ではコネ入社の社員に媚を売っていたりする。国民自身が地縁血縁や権威が大好きなのであれば、どうしてこれを変えることができよう。

 政治家と官僚は国民を映す鏡である。国民の能力以上の政治家や官僚が出現する可能性はほぼゼロに近いのだ。

 - 政治

  関連記事

gaikokujinrodosha
これは事実上の移民政策?オリンピック以後も外国人労働者を継続して受け入れへ

 安倍政権が外国人労働者の受け入れ拡大に向けて本格的に動き始めた。安倍首相は20 …

kuroda
黒田日銀が、このタイミングで構造改革路線を主張し始めた理由

 日銀が、かつての「構造改革路線」を強く主張し始めている。黒田総裁は2014年5 …

takenaka
安部政権の経済政策に矛盾?カギを握るのは経済再生本部の竹中平蔵氏

 安倍政権が掲げる経済政策「3本の矢」の全体像が見えてきた。3本の矢のうち、成長 …

sangyokyosoryokukaigi
政府の新成長戦略で飛び出した小中プログラミング教育の「今更感」

 安倍政権は、名目GDP(国内総生産)600兆円の目標を達成するため「第4次産業 …

koikekyosan
法制局長官が「番犬」であるという一連の騒動から、議会制民主主義の本質を考える

 集団的自衛権に関する憲法解釈の見直し問題で注目を集めている小松内閣法制局長官が …

sasago
トンネルだけでなくドライバーも劣化?仮復旧の笹子トンネルで追突事故が連続発生

 天井版の崩落で通行止めになり、下り線の対面交通で仮復旧したばかりの中央自動車道 …

shukinpei06
習近平氏がダメ押しで胡錦濤氏の側近を粛正。習氏への権力集中は完成に近づく

 中国の習近平国家主席が、胡錦濤前国家主席の側近である令計画氏の排除に動き始めた …

snowden
米国で国民監視システムの存在が明らかに。本質的問題は市民のプライバシーにあらず

 米国家安全保障局(NSA)がグーグルやベライゾンといったネット企業や通信会社か …

rokkasho01
再処理施設の稼働に米国が懸念?核物質蓄積には何らかの説明が必要

 青森県六ヶ所村の核燃料再処理施設の稼働開始を控え、米国が日本に対してプルトニウ …

tenanmonjiken
天安門事件から25年。中国国内は厳戒態勢だが、香港だけは追悼集会を実施

 中国で民主化運動の学生らを弾圧した天安門事件から25年が経過した2014年6月 …