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ヤフーがメール「覗き見」広告をスタート。インテリジェンス関係者の間で密かな話題に!

 

 ヤフージャパンがいよいよ電子メールの内容解析を使った広告戦略を本格展開する。これは電子メールの内容を解析し、それにマッチした広告を利用者に配信するというもの。要するに「人のメールを覗き見」して内容に合った広告を表示するというサービスだ。

 このサービス、実はGoogleがとっくの昔から実施していたもの。GoogleのGmailは内容がすべてGoogle側に読まれており、メールの内容に沿った広告が表示されていることは、Gmailに少し詳しい人なら誰でも知っていることだ。

 日本では電気通信事業法の定めがあり、メールの内容解析はグレーな状態なのだが、Googleは米国の会社であり、サーバーも米国に設置、政治力も強く総務省は手を出せずにいた。一方で日本のネット事業者は法律の縛りでこのサービスを実施できない。

 そこでヤフージャパンは社長交代を期に一気に勝負に出た。Yahoo!メールにおいてメール解析を実施すると一方的に宣言し、法に触れるなら指導して欲しいと総務省に挑戦状をたたきつけたのである。
 実はヤフージャパン側はこれが通るとは思っておらず、Googleに対して規制がかかればラッキーという程度に考えていた。だが、総務省は一旦待ったをかけたものの、ユーザに告知を徹底すればOKという見解を示し、予想に反してヤフーの主張が通ってしまった。

 この結果、9月19日からYahoo!メールには以下のような注意書きが表示されるようになっている。

「メール内容に関連した広告を表示されやすくするために、お客様のメールのタイトルと本文が機械的に解析されます」

 Googleと異なり、利用者はこの機能を拒否することができる。だが告知後1ヶ月で特に大きな変化は見られず、このままサービスは本格的に展開される見通しだ。

 実はGoogleやFacebookの内容解析システムは、広告の世界だけでなく、世界のインテリジェンス機関(諜報機関)が注目している。
 この機能を政府が利用することができれば、メール内容を分析してテロリストを発見するという古典的な利用方法だけでなく、大衆がどのような意識を持っているのかをマクロ的に解析するという新しいインテリジェンス手法を開発できるからだ。
 もちろんこれらのデータを諜報組織が利用することに対して反対の声は大きい。だが、すでにGoogleはCIAとの共同プロジェクトをスタートさせており、状況は進展している。

 ヤフージャパンは、米Yahoo!のブランドを冠しているが、ソフトバンクの孫社長が米Yahoo!の創業者であるジェリー・ヤン氏にかけ合い、日本に導入した純然たる日本企業。今回のメール解析のスタートはインテリジェンス関係者からも大いに注目されているのだ。

 - 経済, IT・科学

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