ニュースの教科書

ジャーナリストが記事にできないホンネやつぶやきを集めた脱力系ニュースサイト

頑固なオバチャンのメルケル首相。そのルーツは東ドイツとサッカーにあり?

 

 18日からブリュッセルで開催されている、EU首脳会議で独メルケル首相と仏オランド大統領の対立が鮮明となっている。

 オランド仏大統領は今回の首脳会議の主要テーマについて、財政同盟ではなく、銀行同盟が議題となると主張。一方のメルケル首相は、各国予算への拒否権付与など、財政統合を優先させるべきと主張して、対立している。
 本会議直前に行われた二者会談では激しい応酬があったと見られ、その後、2人は立ち話を話をしながら会場に向かったが、時折激しい言い合いをするなど、折り合いが付いていないことは明白。

 メルケル首相の頑なな姿勢は、選挙前ということもあり、ドイツ国内の世論を意識したポーズとも見られているが、首相本人の意向も強く働いているといわれる。

 メルケル首相は西ドイツ人だが、実質的に共産圏の東ドイツ人として育った人物。しかもゴリゴリの物理学者だ。理詰めで納得できないことには決してクビを縦に振らない。

 しかも大のサッカー狂いとしても知られており、ひいきのチームがゴールを決めると、熊のように立ち上がりガッツポーズをして周囲を圧倒している。

 フランス人なのにワインは飲まず、ハンバーガーとビールが大好きで、メシを10分で済ますサルコジ前大統領とメルケル首相は、ウマが合い、両者はよくコミュニケーションが取れていた。だがオランド大統領はまったく正反対の人物。豪傑のゲルマン人であるメルケル首相とはどうもうまくいかない。

 メルケル首相の意見にはスウェーデンなどゲルマン圏の一部が賛同しているが、ラテン圏はドイツ案にはほぼ反対。全体的な流れとしては、ラクな方向(まず銀行同盟を設立して救済する)に流れており、ドイツの主張が通る可能性は少なくなってきている。やはりラテンのいい加減さには、ゲルマンは勝てないようだ。

 銀行同盟が優先されれば、問題の先送りではあるが、ひとまず当面の危機は収束するだろう。しばらくの間、欧州は小康状態となる可能性が高くなってきた。だが本当の危機ははるか将来に顕在化するかもしれない。

 - 政治

  関連記事

Kennedy
イルカ漁への批判に対して「理解を求めたい」という日本側の姿勢は危険だ

 駐日米国大使のキャロライン・ケネディ氏が和歌山県太地町におけるイルカの追い込み …

putin03
ロシアが旧ソ連崩壊以後、最大規模の軍事演習。日本と中国がその背景に

 ロシア軍は、シベリアおよび極東地域において延べ16万人が参加する大規模な軍事演 …

abe20141125
盛り上がる解散の「大義」に関する論争。結論は選挙の結果次第?

 衆議院を解散する「大義」に関する議論が活発になっている。野党側が「アベノミクス …

kazoku
出生率に関する内閣府の研究結果。伝統的価値観は出生率向上にあまり寄与せず?

 内閣府は8月30日、家族の価値観と出生率に関する研究結果を発表した。伝統的な家 …

ieren02
米国で3月利上げの可能性が急上昇。2017年は緩やかな金利上昇とドル高継続か?

 これまで見送りとの公算が高かった3月利上げが急速に現実化してきた。FRB(連邦 …

keitairyoukin
迷走する携帯料金引き下げ問題。日本の劣化を示す象徴的な事例

 携帯料金の見直しに関する議論が激しさを増している。高市早苗総務大臣は、記者団に …

kokkaigijido02
格付け会社の体質が変わっていないのだとすると、日本国債はそろそろ危ないかもしれない

 安倍首相が消費増税の再延期を表明したことについて、格付け会社は引き下げを実施し …

asohadaijin201406
問題発言連発の麻生大臣。最後の大物政治家か、無邪気なボンボンか?

 麻生財務大臣の発言が話題になっている。新聞報道によると麻生氏は2014年6月2 …

abedabos201402
法人税引き下げが現実的に。だが税制上の不公平が解消されなければ効果は薄い

 安倍首相がダボス会議において法人税の実効税率の引き下げに言及したことで、政府与 …

kokkaigijido
2016年度予算編成。社会保障費をめぐり与党内で駆け引きが活発化

 2016年度予算の概算要求基準が閣議了解されたことで、予算編成作業が本格的に動 …