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ツイッターがとうとう上場。同社の収益力について投資家が数字で判断する方法

 

 米ツイッターが10月7日、とうとうニューヨーク証券取引所に上場した。初値は45.10ドルと公開価格である26ドルを70%以上も上回った。取引開始直後は50ドルまで買い進まれる場面があったが、その後株価は落ち着き、初値とほぼ同水準の44.90ドルで初日の取引を終えた。

 ツイッターは最大140文字の短文をネットに投稿して交流するサービスを全世界で提供しており、市場ではその成長性に対して高い期待が寄せられている。一方で収益モデルがまだ確立していないことから、その将来性に疑問を投げかける人も多い。同社の収益は実際のところどうなっているのだろうか?

 一般的に無料のネットサービスは広告を収入源にしているところが多い。グーグルやヤフー、フェイスブックも収入源のほとんどは広告である。
 だがコンテンツをじっくり見ることが想定される各社のサービスとは異なり、ツイッターの場合は「タイムライン」と呼ばれる、短い「つぶやき」が時系列で並ぶ画面がサービスの中心となっており、基本的に広告を入れにくい。現在は「トレンド」と呼ばれる話題のつぶやきを集めた画面に広告を入れたり、タイムラインの中に広告のつぶやきを挿入するといった方法がとられているが、これだけでは十分な広告収入を得られない。

 そこで同社はデータライセンス事業やテレビとのタイアップ事業も始めている。前者は、ライセンス契約を結んだ企業にツイートデータを提供するというもの。現在ヤフーではキーワードでツイッターの投稿をリアルタイムに検索できるが、それはツイッターがヤフーにデータを販売しているからだ。またテレビとのタイアップでは、テレビCMとツイッターの広告を連動させ、テレビCMを見た可能性の高いユーザーに専用のつぶやき広告を配信する。ただこれらがどの程度、収益に貢献するかは未知数だ。

 では投資家はどのようにして同社の収益動向を把握すればよいのだろうか?どのビジネスモデルが今後の主な収益源になるにせよ、「つぶやき」が見られた回数が多ければ多いほど、広告配信やデータ提供の機会は増える。そうなってくると、やはり従来のネット企業と同様、ページビューに相当するものが、もっとも効果的な定量指標ということになってくる。
 同社の場合、それはタイムラインの閲覧数である。タイムライン閲覧数の推移とその単価の動向をチェックすることで、グーグルやヤフーと同じように業績を評価することができるはずだ。

 ちなみに2012年12月期の同社の売上高は3億1693万ドル(約311億円)だが、同決算期のタイムライン閲覧数は約3840億回となっている。直近(2013年1月~9月期)の売上高は4億2222万ドル(約415億円)で、タイムライン閲覧数は4459億回である。前期のタイムライン閲覧あたりの単価は0.08円、直近の単価は0.093円となる。

 この数字を見る限り、同社の収益力は向上していると判断できる。単価の上昇が今後も見込めるようであれば、同社は継続的な投資対象となり得るだろう。ただグーグルやヤフーと異なり、今後も同じ収益モデルが維持されるかどうかは不透明だ。
 また利用者数の伸びは今後鈍化することが予想されており、パイの拡大で閲覧数を増やす戦略は描きにくい。すべてはいかに収益に結びつけるのかというビジネスモデルの動向にかかっている。従来の検索エンジンやSNSと比べると収益のボラティリティ(変動)は大きいと判断せざるを得ないだろう。投資を検討している人は、この点に関して、十分な注意が必要である。

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