ニュースの教科書

ジャーナリストが記事にできないホンネやつぶやきを集めた脱力系ニュースサイト

薬物に厳しいフランスがとうとう合法化に向けてテストを開始。日本はどうする?

 

 EU諸国の中でもっとも薬物に対する規制厳しかったフランスで、試験的に薬物の一部合法化のテストがスタートする。当局の管理下のもとで、一定量の薬物を摂取できるようにするというもの。

 スイス、ルクセンブルグ、ドイツなどEU各国では、薬物は制限付きで合法化されているところが多い。オランダではコーヒーショップでのソフトドラッグの市販も認められている。
 2000年から薬物の購入・所有・個 人使用を認可したポルトガルでは、薬物の合法化によってヘロイン中毒者が半減したという報告もある。

 以前は薬物の流通は犯罪組織の独壇場であったが、グローバル化の進展でルートが一気に拡大し、価格も大幅に下がっている。脱法ドラッグの登場も後を絶たたないことから、下手に禁止して地下に潜るよりも、一定の管理下に置いた方がよいとの考え方に傾きつつある。

 日本でも脱法ドラッグや暴力団以外の流通ルートの拡大など同様の問題が発生している。薬物に対する姿勢が非常に厳しいことで知られるフランスが合法化に舵を切ったことで、日本の薬物対策にも影響が出てくる可能性がある。

 薬物や売春などについては、完全に禁止するのか、一部合法化して管理するのかという二つの考え方がある。完全に禁止すると表面上は良くなるが地下に潜る可能性が出てくる。一方、解禁してしまうと普及に歯止めがかからなくなるリスクを抱える。

 日本は薬物に関しては原則全面禁止という厳しい政策を取っているが、売春に関しては実質的に合法で当局の管理下に置かれている。これは一種のダブルスタンダードともいえる。
 だが売春についても、外国人の流入や、無許可営業店の増加などで、基本的な枠組みが崩れつつある。
 実はこれらの政策は警察の利権と密接に結びついている。従来の閉鎖的なムラ社会を前提とした警察のあり方が近年通用しなくなりつつある。薬物にとどまらず、売春や公営ギャンブルなどについて、総合的に議論する時期にさしかかっているといえよう。

 - 政治, 社会

  関連記事

no image
沖縄で酔った米兵が中学生を殴る事件が発生。形だけの抗議は、もはや恒例行事

 沖縄県読谷村で、酒に酔った米兵が民家に侵入し、中学生の顔を殴り、民家から転落し …

mof03
消費税10%に向けて動き出した財務省。増税の判断基準が7~9月期GDPである理由

 昨年末に2014年度予算の政府案が閣議決定されたことで、財務省は消費税の10% …

rikokkyoonnkaho
中国の新閣僚が出揃う。閣僚人事では習近平氏は劣勢?

 中国政府の新しい閣僚人事が決定した。全国人民代表大会(全人代=国会に相当)は3 …

hoikuen
保育園の騒音を巡る裁判。試される価値観多様化の社会

 神戸市で保育園の「騒音」をめぐって裁判となっている。保育園の近くに住む70代の …

koumuinshukusha
公務員宿舎の賃料アップは当初予定の2倍から1.5倍に後退。その理由は?

 財務省は、民間より割安だと批判されている国家公務員宿舎の家賃について、全体の値 …

kakugi02
緊急経済対策が正式に閣議決定。内容は経済産業省の意向を強烈に反映している

 政府は11日午前の閣議において緊急経済対策を正式決定した。地方自治体や民間企業 …

akachan
日本経済が人口減少の影響を受けるのはこれからが本番

 厚生労働省は2014年1月1日、最新の人口動態統計の結果を発表した。それによる …

bitcoin
ビットコインの分裂騒動は、真の金融インフラになれるのかの試金石

 仮想通貨ビットコインが8月1日に分裂するのではないかという騒動が発生している。 …

fufubessei
夫婦別姓をめぐる議論。伝統的価値観に対する奇妙な「ねじれ」現象が発生

 最高裁は2015年12月16日、夫婦別姓を認めない民法の規定について「合憲」で …

young
EUの失業率が過去最悪で若年層対策に1兆円投入。日本での関心は低いまま

 EU(欧州連合)首脳会議は6月27日、若年層の失業対策に2年で総額80億ユーロ …