ニュースの教科書

ジャーナリストが記事にできないホンネやつぶやきを集めた脱力系ニュースサイト

とうとう動き出す?普天間基地の辺野古移設。背後にカジノ誘致との噂

 

 沖縄県を地盤とする自民党の国会議員5人が11月25日、米軍普天間飛行場の辺野古への移転を容認する姿勢を明らかにした。沖縄の与党議員全員が容認に回ったことで、普天間基地の移設問題が一気に走り出す可能性が出てきた。

 辺野古への移転を容認したのは、沖縄1区の国場幸之助議員、沖縄3区の比嘉奈津美議員など5名の議員。国場氏と比嘉氏が石破幹事長と会談し、5名とも党本部の方針に従って辺野古への移設を容認する方向で一致した。
 米軍の普天間基地は沖縄における海兵隊の拠点となっているが、市街地に近く事故の危険性が指摘されていた。
 また米軍は大規模な再編の最中であり、海兵隊は沖縄から撤退するとともに、グアムへ集結することを前提に準備が進められている。今後、沖縄での活動は、新設する辺野古の基地に集約する予定であり、普天間は日本側に返還する方向で交渉が進められていた。

 だが普天間基地の代わりに辺野古が基地になることについて地元が猛反発し、民主党政権時には、事実上、普天間基地の県外移設が打ち出されるなど、基地問題は迷走した。だが自民党政権になり日米関係を最優先した結果、辺野古への移設容認という方向で一致した。

 実際に辺野古に基地を移設するには、沖縄知事が埋め立ての許可を出す必要があり、与党が辺野古受け入れを決定したからといって移設が完全に決まるわけではない。仲井間知事は「国会議員の考え方について申し上げることはない」としており、埋め立て許可についてはコメントしていない。
 だが水面下では知事の埋め立て許可が出ることを前提にしたプランがすでにかなり進んでいるといわれている。これまで県内の基地移設に頑なに反対してきた沖縄の関係者の多くが、一転して受け入れに賛成した理由は、ズバリ、沖縄へのカジノ誘致だという。

 沖縄には米軍基地が集中しており、沖縄県民は日本国民が受けるべき負担の多くを一手に担ってきたといってよい。だが一方で、沖縄は米軍から土地の利用料や雇用をはじめとする巨額の経済的メリットを享受しているのも事実である。ここで沖縄から米軍が本格的に撤退するとなると、沖縄の経済が一気に冷え込んでしまうという現実的問題がある。

 普天間基地は宜野湾市の中心部にあり、商業施設を作るには絶好の場所といわれている。アジア地域におけるカジノ開発はマカオが有名だが、リゾート地として有名な沖縄がカジノ運営に乗り出せば、国内はもちろんアジア各地から顧客を集めることが可能となり、沖縄に巨大な経済圏が出現することになる。またカジノが設立されれば、カジノ本体や関連施設を中心に多数の雇用が生まれることは確実であり、地域経済に大きく貢献することになる。当然、土地の値上がりも見込むことができる。

 辺野古への移設については、沖縄県民の感情や、日米安保の弱体化など、様々な要素が絡み合い、迷走を極めた。だがもしカジノ誘致ということで、辺野古移転が決定すれば、巨大な経済利権と引き換えという、非常に古典的な方法で問題の決着が図られることになる。

 - 政治 , , ,

  関連記事

abe20141110
永田町で再び解散説が急浮上。ターゲットは11月17日のGDP発表直後?

 永田町に再び衆議院の解散風が吹き始めた。安倍首相は「解散はまったく考えていない …

snowden
米国で国民監視システムの存在が明らかに。本質的問題は市民のプライバシーにあらず

 米国家安全保障局(NSA)がグーグルやベライゾンといったネット企業や通信会社か …

obama00003
シリアがサリン使用との情報は本物?。軍事介入をめぐる議会と大統領の駆け引きが激化

 米政府は4月25日、シリアのアサド政権が反政府勢力との戦闘において猛毒のサリン …

hagel
ヘーゲル国防長官がようやく就任。新しい米国の世界戦略で在日米軍がいなくなる?

 米上院は26日の本会議で、ヘーゲル元上院議員の国防長官への就任をようやく承認し …

hinomaru
内閣府調査の意外な結果。「愛国心が強い」という人の割合はなぜ急低下した?

 内閣府は2014年3月24日、社会意識に関する世論調査の結果を発表した。愛国心 …

abemerukeru
安倍首相が独、英に財政出動を働きかけるもゼロ回答。結論はサミットに持ち越し

 安倍首相は2016年5月4日、ドイツを訪問しメルケル首相と首脳会談を行った。最 …

hageshukinpei201404
中国要人がヘーゲル国防長官の日本での発言に不快感を表明

 米国のヘーゲル国防長官は2014年4月7日、日本に引き続いて中国を訪問し、習近 …

carter
米次期国防長官は、実務官僚で経験豊富なカーター氏に落ち着く?

 辞任が決まっているヘーゲル米国防長官の後任に、前国防副長官のアシュトン・カータ …

hyuga02
憲法改正や集団的自衛権など安倍カラーがなぜか次々後退。求められる明確な方向性

 政府が集団的自衛権の行使に関する憲法解釈の見直しを先送りするとの報道が大きな波 …

nichigin04
日銀の審議委員人事。トヨタ出身者内定で、追加緩和の外堀埋まる?

 政府は2015年4月21日、退任する日銀の森本宜久審議委員の後任に、トヨタ自動 …