米国の大手書店でカード読取機が改ざん。カード情報が不正に流出
米国の書店大手バーンズアンドノーブルは24日、全米の63店舗でカード読取装置が改ざんされ、顧客のカード情報が外部に流出したと発表した。
カード読み取り機に異常が報告され、全米の700店舗で読み取り機をチェックしたところ改ざんが見つかったという。すでにFBIが操作に乗り出している。
通常、カード情報の不正な流出は、カード保有者の不注意(分かりやすいパスワードやパスワードの公開、後ろからの覗き見に気付かない、ロッカーなどへの安易な保管など)が背景となっていることが多い。またカードを扱う店員に悪意がある場合には、それほど広範囲に被害が拡大することはない。
だが今回の事件は、読み取り機そのものに情報を盗み出すソフトが組み込まれたという点で大きく異なっている。内部の犯行なのか、メーカー側に問題あるのか、詳細は明らかになっていないが、利用者側とっては自衛の方法がないという意味でやっかいだ。
この手の犯罪は、利用者に気付かれないよう、小額の引き出しを積み上げるやり方が用いられる。利用者としては、カードの利用明細をこまめにチェックするぐらいしか対策の方法はない。
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