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GMとウォルマートの新CEOはまさにサラブレット。「好き」を仕事にして大成功!

 

 米国の超巨大企業における新CEOの経歴に大きな注目が集まっている。自動車大手のGM(ゼネラルモータース)と小売大手ウォルマートの新しいCEOは、いずれも高校卒業後、現場の仕事からキャリアをスタートさせており、両名とも、本当の意味でサラブレッドと呼ぶにふさわしい経歴となっている。好きなことを仕事に選んで大成功した事例といえるだろう。

gmwalmart

 GMは2013年12月10日、開発担当の上級副社長であるメアリー・バーラ氏を新たなCEOに任命すると発表した。アメリカの自動車大手3社、いわゆるビッグスリーで女性が経営トップに就くのは初めてのことだが、米国では女性トップはあまり珍しいことではない。むしろ注目を集めたのが彼女の経歴である。

 バーラ氏は1961年生まれの51歳だが、父親はGMの工員で自動車一家の出身。休日には父と娘で自動車販売店を巡るのが楽しみだったという根っからの車好きだ。バーラ氏は高校卒業後GMに入社、現場で働きながらGMの社内大学を卒業、その後スタンフォード大学でMBA(経営学修士)を取得している。まさにGMのトップになるために生まれてきたような人物といってよい。

 一方、巨大小売店ウォルマートの新CEOに指名されたダグ・マクミロン氏は現在47歳。18歳の時に期間限定の店員としてウォルマートで働いたのが同社に入社するきっかけとなっている。マクミロン氏はオクラホマの大学院でMBAの勉強をしている時に同社に正社員として再び入社、主に国際展開などを担当し、頭角を現した。
 マクミロン氏がどの程度、ウォルマートの仕事が好きかのかについてコメントしているわけではないが、店員を経験し、MBAを取得した後に、正社員として同社に戻るくらいだから、よほどこの仕事が好きなのだろう。

 日本でも会社の仕事を理解してから入社することが重要という観点から、インターンシップなどを実施する企業も増えてきている。だが日本社会はいまだに新卒一括採用が基本で、途中からのキャリア変更が難しい。結局のところ、好きか嫌いかではなく、とりあえず安定した著名企業に入ることが学生にとっての最優先事項にならざるを得ないというのが現実である。

 大学はすでに希望者全員が進学できる状況にあり、大学院まで通う学生も増加している。大学院を出るまでには、高校卒業時、大学卒業時、大学院卒業時という3回のチャンスが存在するはずであり、本来であれば、その期間の中で最終的なキャリアの方向性を決めていけばよいはずだ。また就職してからも、1回から2回程度、方向性を変えることは、人生の長さや時代の変化などを考えれば決して不自然なことではない。

 もっと柔軟な採用やキャリア形成があってもよいという声はかなり以前からあるのだが、日本の雇用市場が変化する兆しは見えない。よほど従来型の画一的な雇用市場が支持されているのだろうか?

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