ニュースの教科書

ジャーナリストが記事にできないホンネやつぶやきを集めた脱力系ニュースサイト

いよいよキンドルが日本上陸。自費出版サービスもスタートし、出版社は戦々恐々

 

 アマゾンがとうとう電子書籍端末「キンドル」を国内で販売開始する。同社の日本法人が24日、「キンドル・ペーパーホワイト」の日本語対応版の販売予約を開始すると発表した。価格は8480円からで、11月19日から順次出荷する。
 同社はこれに合わせて、サイト内にキンドルストアを開設。電子書籍の販売もスタートさせた。文庫や漫画、ベストセラーなどを中心に計約5万点を揃える。

 さらに注目すべきなのは、誰でもキンドル向け電子書籍を自費出版で きる「キンドルダイレクトパブリッシング」をスタートさせたことである。同サービスは既存の出版業界を破壊するインパクトを持っており、出版各社は戦々恐々としている。

 自費出版サービスの登録は簡単だ。同社のサイトからログインし、銀行口座などの情報を入力すれば基本的に誰でも出版を行うことができる。印税は売上げの35%が標準となっており、既存の紙媒体の相場(約10%)よりもかなり高い。

 これまで日本の出版業界は政府の規制に守られ、競争が阻害されてきた。

 出版物を書店に並べるには「取次」と呼ばれる問屋を通す必要があり、これが大きな参入障壁であった。しかも再販売価格維持制度によって値引きができず、読者離れが進む一因にもなっていた。

 アマゾンが電子書籍における自費出版のプラットフォームを構築したことで、閉鎖的だった日本の出版業界に大きな風穴が開く可能性が出てきた。先行して事業をスタートさせている米国では、アマゾンのプラットフォームのみの販売で億単位の印税を得る作家も登場しているという。

 新しいスタイルの作家や出版社が登場し、コンテンツの多様化が進むことが期待される。既存の出版社にとっては、きわめて厳しい時代が到来することになるだろう。

 - マスコミ, 社会, 経済

  関連記事

narita
成田空港が着陸料を値下げ。それでも諸外国の2倍で、時すでに遅し

 成田国際空港会社は13日、来年4月から国際線の着陸料を平均で5.5引き下げると …

tosho05
新興国不安から世界同時株安?だがこの動きは、多くの市場関係者が予測していた

 新興国の通貨安をきっかけに世界同時株安の状況となってきている。ドル円の為替相場 …

runesasu003
ルネサス救済が正式決定。だが、早くもガバナンス不在の現実が露呈

 経営再建中の半導体大手ルネサスエレクトロニクスは10日、第三者割当増資を実施し …

no image
当事者能力を失っているシャープの状況は旧日本軍にそっくりとの声

 鴻海のカリスマ経営者である郭台銘(テリー・ゴウ)会長に翻弄され、オロオロするば …

ibmwatson
人工知能の事業化が本格的にスタート。日本がこの分野で不利である最大の理由

 人工知能の事業化が急ピッチで進みそうな状況になってきた。米IBMは2014年1 …

nichigin03
日銀が再度物価目標を先送り。だが足元では別のインフレ・リスクが・・・

 日銀は2017年7月20日に開催した金融政策決定会合において、2%の物価目標を …

f15se
韓国が次期戦闘機としてF15を不採用。理由はステルス性能不足ということなのだが・・・・

 次期戦闘機の選定を行ってきた韓国政府は9月24日、最終選考に残っていた米ボーイ …

nihonyusei
日本郵政が豪子会社で4000億円の減損。いきなり躓いた成長シナリオ

 日本郵政が買収したばかりの豪物流子会社について最大で4000億円の減損を計上す …

caterpillar002
世界の景気指標であるキャタピラー決算から見る、2015年の動向

 米建設機械大手のキャタピラーは2015年1月27日、2014年10~12月期の …

amazon
アマゾン・ジャパンの売上高公表で明らかになった、日本のネット通販市場の限界

 米アマゾン・ドット・コムは2012年12月期の日本での売上高が78億ドル(約7 …