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人民元が対ドルでじわじわ上昇。中国当局が米側に譲歩か?

 

 この1ヶ月、対ドルでの人民元の上昇が続いている。7月に1ドル=6.3967元の安値を付けて以来、人民元の上昇が続いており、10月後半には1ドル=6.25間の水準まで上昇した。

 当局の管理下にある人民元がこれほどまでに変動している背景には、中国当局の元高容認政策がある。
 中国は、かつて日本がプラザ合意で無理やり円高にさせられた経緯をよく研究しており、米国からの元切り上げ要求を強く警戒している。

 だがこのところ、尖閣問題やフィリピンとの領有権問題によって、米国の態度が硬化している。米海軍は横須賀基地所属の第7艦隊主力空母ジョージワシントンをフィリピンに訪問させ、間接的に中国にプレッシャーを与えている。また国務省高官の中国訪問も相次いでいる。

 米国、中国ともに政権交代を控えており、政治的には動きにくい状況だ。だが、為替政策や軍のオペレーションに関しては、両国とも政権交代から受ける影響は少なく、実務レベルで交渉を進めらやすい状況にある。

 為替については、米側の強硬姿勢に対して中国側が譲歩し、元高をある程度容認しているものと思われる。だが中国側が一方的に譲歩しているのか、何らかのバーターがあるのかは現時点では明らかになっていない。

 日米安保が形骸化している今、米国と中国の折衝は、日本抜きで重要な決定が下されるリスクをはらんでいる。米中交渉の行方には今後とも要注目である。

 - 政治, 経済

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