ニュースの教科書

ジャーナリストが記事にできないホンネやつぶやきを集めた脱力系ニュースサイト

横須賀に後継空母の配備が正式決定。日本から空母がいなくなる事態は何とか回避

 

 米海軍は、神奈川県横須賀基地に配備している第七艦隊の主力空母「ジョージ・ワシントン」を整備のためにアメリカに戻し、その後継として「ロナルド・レーガン」を配備すると発表した。

Ronald Reagan02 米国は現在、史上最大規模の軍縮を進めており、空母関連予算も見直しの対象となっている。また米国の世界戦略の転換から在日米軍の必要性について疑問視する声が上がっており、ジョージ・ワシントンが横須賀を離れた後には、空母を配備しないという選択肢も検討されていた。
 とりあえず後継空母の配備が決まったことで、日本から常駐空母がいなくなるという最悪の事態は回避された。

 原子力空母は約50年の耐用年数があるといわれている。空母に搭載されている原子炉は密閉構造となっており、日常的に核燃料を入れ替えるような仕組みにはなっていない。このため原子力空母は建造から約25年が経過すると、燃料の換装を実施するため、船体を切断する大規模工事を行う必要がある。ジョージワシントンは進水から約24年が経過しており、2015年頃には大規模工事に入る必要があった。

 そこで問題となるのが後継として横須賀に配備する空母である。米国は今後10年間で4870億ドル(約50兆円)という史上最大規模の軍縮を実施する予定となっており、空母も予算削減の対象となっている。
 また米国はアジア太平洋地域における従来型の安全保障政策の見直しを行っており、在日米軍の重要性は以前よりもかなり低下している。米軍や議会の一部からは、ジョージ・ワシントンの後継空母は必要ないとの意見も出ており、関係者はその動向について気を揉んでいた。
 今回、正式にロナルド・レーガンの配備が決まったことで、日本に常駐する米空母がいなくなるという最悪の事態は回避されたことになる。

 空母の交代時期は2015年8月になる可能性が高い。乗員はそのままで、船体だけを交換するハルスワップと呼ばれる方式が採用される。このため、日本の状況を熟知した乗組員はそのまま横須賀にとどまることになる。
 ロナルド・レーガンは、2003年に就役した新しい空母で、東日本大震災の際にはアメリカ軍の支援活動「トモダチ作戦」に参加した経験がある。同空母は現在、西海岸のサンディエゴを母港としているが、同空母が日本に派遣された後は、現在大西洋を守備範囲としている「セオドア・ルーズベルト」が西海岸に配備される予定。今回の再編にともなって、米軍のアジア太平洋シフト(リバランス戦略)がさらに進むことになる。

 - 政治 , , , , ,

  関連記事

sonoayako
保守思想界の大物である曽野綾子氏の発言に、日本社会はどう反応するのか?

 作家の曽野綾子氏による「出産した女性は会社を辞めろ」という趣旨の論文が物議を醸 …

bafurakisu002
更迭されたギリシャのバルファキス外相。だが本人にとってはメリット?

 ギリシャのチプラス政権は、EUとの交渉チームの顔ぶれを一新した。新しい交渉チー …

kamotsusen
FTA締結のメリットをまったく享受できない韓国。日本はTPPの影響をどう考えるべきか?

 各国と相次いでFTA(自由貿易協定)を締結してきた韓国において、消費者がその恩 …

kyuryo
政府の賃上げ要請でも平均給与は上がらない?その理由は非製造業へのシフト

 政府は復興特別法人税の前倒し廃止といった企業減税を実施するにあたり、減税分が従 …

hagel04
米国防長官が史上最大規模の軍縮プランを発表。背景には米国の変質と兵器ハイテク化

 ヘーゲル米国防長官は2014年2月24日、米軍の戦力を第2次世界大戦以前の規模 …

3chuzenkai
中国はどこへ行く?改革と保守で揺れ動く共産党3中全会は折衷案を了承して閉幕

 中国共産党の重要な会議である第18期中央委員会第3回全体会議(3中全会)が11 …

merukerurikokyo02
中国の李首相がドイツでメルケル首相と会談。気をよくしたのか対日批判「舌」好調

 中国の李克強首相は5月26日、ドイツを訪問しベルリンでメルケル首相と会談した。 …

yasai
韓国で野菜の流通コスト高が政治問題に。だが日本はもっとひどいぞ!

 韓国の朴槿恵新政権の重要な政策課題の一つが、割高といわれる韓国の流通コストの改 …

romarosiakaidan
ローマ法王とロシア正教トップが1000年ぶりの会談。米国とロシアの仲介が狙い?

 カトリック教会のフランシスコ法王は2016年2月12日、ロシア正教会のトップで …

shairo
北朝鮮が間もなく核実験?米第7艦隊の艦船が続々出航、中国を交えた神経戦を展開

 核実験の実施をほのめかしている北朝鮮の準備がほぼ最終段階に入った。韓国の聯合ニ …