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アーミテージ氏とナイ氏が必死に営業活動。だが中国ではケンモホロロの対応

 

 かつて米国の対日政策のキーマンであったリチャード・アーミテージ元米国務副長官とハーバード大 のジョセフ・ナイ教授が来日し、日本の「原発ゼロ」政策について受け入れがたいと発言したことが話題になっている。

 一部のメディアでは、両氏の発言を「米国からの圧力」あるいは米国の原発利権企業からの恫喝というトーンで報道している。またネットを中心に、両氏の言動を、米国による日本支配の象徴として捉える向きも多い。

 だが両氏が置かれている現状は、これらのイメージとはかなり異なっている。両氏が来日し、積極的に発言しているのは、米国政府をバックにした政治的なものではなく、むしろ彼らが日本の顧客を獲得しようと「営業活動に必死になっているから」(国際問題専門家)だという。

 アーミテージ氏とナイ氏は、確かにかつては米国政府における対日政策のキーマンであった。だが両氏はすでに政界を引退しており、ワシントンでは過去の人となっている。アーミテージ氏は現在コンサルティング会社を経営しており、最大のクライアントはアメリカ政府の意向を知りたい日本企業と日本にモノを売り込みたい米国企業である。

 かつてはその知名度を生かし、黙っていてもお金が入ってきた両氏だったが、ここ数年で威光が大幅に低下、懐事情が苦しくなっているのである。

 今回の来日日程の途中には中国訪問も組み合わされている。だが中国当局は、両氏について「米国からの使者とは考えていない」とけんもほろろの対応。要するに、日本人へのアピールとして「中国にはちゃんと文句を言ってますよ」という証拠作りのために中国を訪問したに過ぎない。両氏は中国から冷たくあしらわれることなど百も承知の上だ。

 両氏の発言は、米国政府の意向を受けたものでもなければ、日本支配の象徴でもない。ただの政策コンサルタントの営業活動である。過大な期待や警戒は無用である。

 - 政治, 経済

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