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発射延期となった韓国初の人工衛星搭載ロケット。実はほとんどがロシア製

 

 韓国初の人工衛星搭載ロケット「羅老号」の打ち上げが延期となった。発射の直前にガス漏れのトラブルが発見されたことが原因。同ロケットは過去2回打ち上げに失敗しており、今回は失敗が許されない状況。打ち上げ直前のトラブル発生に不安の声が高まっている。

 羅労号は、韓国発の人工衛星搭載ロケットとして、国をあげて宣伝を行っており、韓国のメディアは連日、関連報道を行っている。

 韓国技術の粋を集めたかのように宣伝している羅老号だが、実は主要部分はロシア製を購入しただけのもの。しかもロシア側が技術の流出を懸念し、韓国側技術者がロケットに近づくことすら禁止しているという、かなり異様な状況だ。

 報道されているロケットの映像を見ると、ロケットの周辺に、大量のロシア人技術者が配置されているのが分かる。今回トラブルの原因となった部品も、ロシア側が自国で検証することになるため、打ち上げ再開のメドは立っていないという。

 人工衛星搭載ロケットが自力開発できると、それは国際社会では事実上の核保有国とみなされ、諸外国の対応が一変する(日本は独自の原子力技術とロケット技術を保有できているため、事実上の核保有国としてみなされている。まがりなりにも日本が国際社会で一定の発言力を持つことができたのは、すべてこのおかげである)。

 これまで独自のロケット技術を持たなかった韓国にとって衛星打ち上げ可能なロケットの開発は悲願であった。だが計画は頓挫し、諸外国から技術援助を受けるやり方に転換したものの、諸外国の対応は冷淡であった。米国や日本は技術供与を断り、フランスは供与に応じる姿勢は示したものの足元を見て法外な価格を提示したといわれている。結局、最後に残ったロシアから購入して作られたのが、この羅老号である。

 だがロケット本体と打ち上げシステムのほとんどがロシア製で、共同開発にすらなっておらず、トラブル発生時においても韓国側はほとんど手が出せない状況となっている。
 韓国国内ではこのような屈辱的なロシアとの契約内容に反発する声も大きいが、自力開発のメドが立たないため、ロシア側に譲歩せざるを得ないというジレンマに陥っている。

 現在、韓国当局はロシア側と打ち上げについて、再日程の調整を進めているとしている。

 - 政治, 社会

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