マッカートニーとオノヨーコが完全和解。今後のビートルズ事業が狙いか?
ビートルズの元メンバーであるポール・マッカートニー氏がTVのインタビューで「ビートルズ解散の責任はオノヨーコにはない」と発言したことが明らかとなった。英紙オブザーバーが報じている。
オノヨーコ氏は、言わずと知れたジョン・レノン氏の妻。ビートルズが分裂して解散するきっかけを作ったと一般的には認識されてきた。
マッカートニー氏とは犬猿の仲といわれてきたが、最近は和解したといわれ、一緒にイベントに参加する姿も見られている。同インタビューでマッカートニー氏は、ビートルズ解散後のジョン・レノン氏の最大の名曲といわれる「イマジン」についても言及し「彼女がいなければあの名曲はできなかった」と最大限の賛辞を送ったという。
マッカートニー氏とオノヨーコ氏の和解が明確になったことで多くのファンは喜んでいるが、中にはうがった見方をする人もいる。
それは両者の和解をきっかけにした、ビートルズ関連事業の拡大である。オノヨーコ氏は前衛芸術家としてレノン氏と出会っているが、もともは安田財閥の末裔で銀行家一族のセレブ育ち。妹の小野節子氏は世界銀行の元職員だ。
そのせいか、芸術家よりもビジネスウーマンとしての才能が開花し、レノン氏亡き後、故レノン氏と息子のショーン氏をフル活用してビジネスに邁進。レノン氏が死去した時点よりもはるかに多額の財産を築いているという。
もしかすると、息子のショーン氏も交えて、ビートルズ復活などというシナリオも描いているのかもしれない(確かにショーン氏も「ちょうどいいホンダ!」といったコマーシャルの仕事ばかりでは満足できまい)。
オノヨーコ氏の影響で完成したというジョンレノン氏の名曲「イマジン」は、何も所有しないことの清らかさを描いており、多分に禅の思想の影響を受けているといわれてきた。マッカートニー氏の発言で、やはり日本人であるオノヨーコ氏の影響が大きかったことが明らかになったわけだが、当のオノヨーコ氏は、お金儲けに関する煩悩はいまだ捨てられていないようである。
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