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オランド仏大統領が訪米。事実婚解消による単身渡米で盛り上がりは今ひとつ

 

 フランスのオランド大統領は2014年2月11日、米国を訪問しオバマ大統領と首脳会談を行った。オランド大統領の米国訪問は2回目だが、前回はG8開催に伴うものだったことから、本格的な訪米は就任後初めてとなる。
 米国は国賓としてオランド大統領を迎えており、オバマ大統領夫妻がわざわざ飛行場まで出向くなど、最大級の歓待を行った。だが愛人との密会が発覚し事実婚を解消したばかりのオランド大統領は単身渡米となり、何とも盛り上がりに欠ける訪米となった。

obamaorando2014

 このところ、米国とフランスの間には、米情報機関による盗聴問題をきっかけに気まずい雰囲気が流れていた。またフランスの呼びかけによるシリア攻撃を米国が拒否し、オランド大統領のメンツが丸つぶれになるなど、中東問題をめぐるトラブルもあった。

 今回の会談は、こうした流れを変えることが強く意識されており、オランド大統領が実質的には初訪米になるというタイミングを利用して盛大な歓迎式典が行われた。

 オバマ大統領とミシェル夫人は、10日午後、アンドリューズ空軍基地で直接オランド大統領を出迎え、そのまま大統領専用機(エアフォースワン)に搭乗。約200キロ離れたバージニア州モンティチェロの街を案内した。モンティチェロはフランスとの関係が深い米国3代大統領ジェファーソンの宅邸跡があり、ゆっくりと散策することで個人的関係を深めることを目的にスケジュールが設定された。

 翌11日は、午前中にホワイトハウスの庭で盛大な歓迎式典が催され、その後、昼の記者会見をはさんで午後3時すぎまでたっぷりと首脳会談が設定された。夜はオバマ大統領との公式写真撮影を経て、大統領主催の晩餐会に臨んだ。

 記者会見においても両国の友好を強調するコメントが目立っており、盗聴問題やシリア問題によるゴタゴタはひとまず幕引きとなったようだ。
 本来は、国賓待遇ということでオランド大統領夫妻が正式に招待されるはずだったがオランド大統領は事実婚であったバレリー・トリルベレールさんとの関係を解消したばかり。密会が報じられた女優とは事実婚ではないらしく、結局単身の訪米となった。

 米国側はミシェル夫人も交えた家族ぐるみの歓待を予定していただけに、何とも中途半端な印象になってしまった感は否めない。米国側は単身のオランド大統領にかなり気をつかっており、晩餐会では相手が必要となるダンスが省略され、席次もオランド大統領がオバマ大統領の夫妻の間に座るという特異なものになった。
 支持率と低迷と経済の不調に苦しむオランド大統領だが、訪米をテコに政権を浮揚させるという筋書きは描けそうにもない。

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