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(速報)パナソニックが7650億円の赤字見通し。三洋買収の失敗が明らかに!

 

 パナソニックは31日、2013年3月期の中間決算を発表した。売上高は3兆6382億円で前年同月比9%のマイナス。営業利益は874億円と何とか黒字を確保した。一方、税引き前利益は予想よりも大幅に下方修正し2787億円の赤字となった。
 これを受けて2013年3月期の通期利益見通しについても、純利益ベースで500億円の黒字から7650億円の赤字に修正した。

 赤字の内訳は、ほとんどがソーラー事業、民生用リチウム電池、携帯電話事業に関する、のれん減損損失処理によるもの。つまり買収した事業の価格が高すぎたため、それを処理しているということ。
 金額が大きいので少々驚くかもしれないが、減損はあくまで帳簿上の処理。日々の事業からは何とか黒字を生み出しているので、シャープのように致命的な状況になっているわけではない。

 だが、そうだからといってこのような巨額赤字が許容されるわけではない。パナソニックは、三洋電機の不振を受けて事業をほぼ丸ごと買収した。今回の決算では、この買収した事業がまったく立て直せていないことが証明されたわけで、買収を主導した経営陣の責任は大きいといえよう。

 そもそも三洋電機はパナソニック創業者である松下幸之助氏の親戚(奥さんの兄弟)が、パナソニックから独立して出来た会社。いってみれば身内である。三洋電機の経営危機に際して、身内を救うことが優先し、冷静なビジネス上の判断が働いていたとは思えない。
 7650億円の赤字分は、パナソニックの株を買った投資家がその損失を引き受けているわけで、経営陣の財布はビタ一文影響を受けていない。このことを決して忘れてはならないだろう。

 通期の決算が予想通りに推移すると、30%代だったパナソニックの自己資本比率は20%以下に低下する。これ以上、損失が拡大するようだと、シャープのように経営危機が危ぶまれてくる可能性もある。
 通期決算において赤字を出し尽くせるのかが、次の注目点といえよう。来年3月までの半年間は何とか時間を稼ぐことができたことになる。

 - 経済

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