ニュースの教科書

ジャーナリストが記事にできないホンネやつぶやきを集めた脱力系ニュースサイト

1月の機械受注は反動で大幅増。全体にブレが大きくなりトレンドが不明確に

 

 内閣府は2014年3月13日、1月の機械受注統計を発表した。主要指標である 「船舶・電力を除く民需」(季節調整済み)は前月比でプラス13.4%と大幅な増加となった。だが先月は15.7%の大幅マイナスだったことを考えると、状況は以前として中立的である。

kosakukiki

 機械受注は民間設備投資の先行指標といわれており、関係者の注目度が高い。昨年は大型の公共事業が続いていたこともあり、非製造業の設備投資が国内の景気を牽引する形となっていた。しかし12月は製造業、非製造業とも大幅なマイナスとなり、上昇トレンドはもとに戻ってしまった。特に製造業はリーマンショック以降では最大の下落幅を記録している。

 今月はこの反動で製造業のプラス幅は過去2番目の水準となっている。ただ金額的にはここ数ヶ月の平均値とほぼ同額であり、状況が大きく変化したわけではない。

 上昇幅が大きかったのは電機業界で製造装置などへの投資が増えたことで前月比1.3倍となった。電機業界はこのところ設備投資のブレ幅が極めて大きく安定しない状況が続いている。シャープやパナソニックに続いて今度はソニーが苦境に立たされるなど、業界全体として事業の再編が進んでおり、こうした状況が設備投資のブレにもつながっていると考えられる。電機業界のリストラが一段落しないと、製造業の設備投資の動向ははっきりしないかもしれない。

 非製造業については、農林漁業、運輸、金融などで伸びが目立つ。運輸の伸びは内需拡大と強く結びついている可能性が高い。金融も内需との関連性が高いが、この業界については、やはり金額のブレが大きいという特徴がある。全体的な傾向を見るにはもう少し時間が必要だ。

 こうした数字のブレは、今後、設備投資が持続的に拡大する前兆なのか、下落トレンドに転じる前兆かのか、現時点で判断することは難しい。設備投資に関する今後の見通しは、先月に引き続いて、今後の結果次第ということになる。

 - 経済 ,

  関連記事

no image
日本の男女平等ランキングは人権抑圧国家並み。だが本当の問題はもっと深刻だ!

 ダボス会議で知られる世界経済フォーラムは24日、世界男女平等ランキング(The …

toyota02
トヨタの中間決算は絶好調。単なる円安効果なのか、本質的なカイゼンなのか?

 トヨタ自動車は11月6日、2013年4月~9月期の決算(中間決算)を発表した。 …

staba
スタバも中国市場だけは別扱い。米国は中国に甘いという現実を見よ

 尖閣諸島問題で中国とギクシャクする日本を尻目に、米国企業が中国に猛烈な攻勢をか …

nichigin02
日銀の量的緩和策は果たして効果を上げているのか?米国のQEと比較してみると

 日本銀行は8月8日、金融政策決定会合を開催した。量的緩和の継続を全員一致で決め …

bitcoin
ビットコインの通貨以外への応用に注目集まる。実現すれば社会コストが激減

 インターネット上の仮想通貨ビットコインに関するあらたな活用方法に注目が集まって …

swiss
失業率が高止まりする欧州で、スイスの職業訓練システムへの関心が高まる

 高い失業率が続く欧州で、スイスの職業訓練システムに注目が集まっている。スイスは …

sharp
シャープがLIXILなどに出資要請との報道。シャープペンシルの時代に逆戻り?

 経営再建中のシャープが、複数の事業会社に対して出資要請を検討していることが明ら …

shirakawae
安倍首相が日銀に4月までに物価目標の道筋を付けるよう要望。困った日銀はどうする?

 政府は24日、首相官邸で3回目となる経済財政諮問会議を開き、金融政策と物価に関 …

dentaku
家計の金融資産は1798万円で過去最高を更新。引き続き株高が貢献

 総務省は2015年5月19日、2014年における家計調査の結果を発表した。1世 …

nichigin04
7~9月期GDPのマイナス予想で高まる追加緩和期待。だが日銀のジレンマは大きい

 7~9月期のGDP(国内総生産)がマイナス成長となる可能性がさらに高まってきた …