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アップルが全米最大のケーブルTVと提携?各社がネットの帯域を奪い合う

 

 米アップルがストリーミングを使ったテレビのサービスについて、米国最大のケーブルテレビ会社コムキャストと提携交渉を行っていると米紙が報じている。現在、米国ではインターネットを使った有料の動画配信サービスが急速な勢いで普及している。今回の提携に関する詳細は不明だが、アップルの本格参入によって、インターネットの帯域を各社が奪い合いう状況になるとの懸念が浮上している。

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 アップルが想定しているサービスは、同社が開発した製品を顧客が購入すると、十分な帯域を確保したネット回線で動画や番組などが視聴できるというもの。コムキャストはアップル用に特別にインターネットの帯域を確保する予定だという。

 米国ではすでに地上波によるテレビ番組はマイナーな存在となりつつあり、多くの利用者がネット上の有料動画配信サービスに加入している。ケーブルテレビに加入していても、もっぱらインターネット用としてしかこれを利用せず、ケーブルテレビが提供するテレビ番組は見ないという人も多い。
 この環境で急激に存在感を増しているのが、ネットを使った動画配信サービスである。中でもネットフリックスは月額8~10ドル程度という低料金で映画やドラマが見放題というサービスを提供しており、すでに全世界で4000万人を超える会員を獲得している。

 ここで問題となるのが、インターネットの回線容量である。米国では動画配信サービスの急拡大によって、ネットワークのトラフィックの3割がすでに動画配信サービスによって占められているという。
 コムキャストは米国でも有数のケーブルテレビ事業者だが、同社はネットフリックスによる動画配信が自社のネットワークを圧迫しているとして、ネットフリックス側に利用料の支払いを求めていた。この3月にネットフリックス側が折れる形で、支払契約を締結したという経緯がある。

 今回コムキャストがアップル用に帯域を確保するということになると、アップル側からコムキャストに対して何らかの支払いが発生する可能性が高い。
 ケーブルテレビをはじめとするインターネットの回線事業者はこうした収入がないと、追加の設備投資に踏み切ることができず、回線の環境がいつまでも改善しない可能性がある。この点では、利用者の利便性の向上に寄与するといってよいが、一方では、ネットワークの中立性を侵害するとして懸念の声も上がっている。

 米国では、インターネット上を流れるデータはすべて公平に扱うべきという議論があり、対価を払わないとデータを流さない、あるいは多くの対価を払った事業者のデータを優先して流すという状況に批判的な声が根強いのだ。
 アップルがストリーミングのサービスに本格的に乗り出せば、この状況が加速することは間違いなく、今後、ネットワークの中立性をめぐる議論がさらに激しさを増すことになるかもしれない。

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