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中国が2機目のステルス機を試験飛行。今度は少し本格的

 

 中国の「環球時報」は1日、次世代ステルス戦闘機「J31」が試験飛行に成功したと報じた。中国によるステルス戦闘機の試験飛行は「J20」に続き2機目となる。

 J31は、瀋陽飛行機工業集団が開発を進めているステルス戦闘機で双発1人乗り。先に開発されたJ20よりかなり小型となっており、ステルス性の高い純粋な戦闘機としての用途が期待されている。短距離離着陸が可能で艦上戦闘機(空母に搭載する戦闘機)に使用されるとの見方もある。

 一方、中国航空工業集団公司が開発しているJ20はかなり大型。カナード翼が設置されており、J30よりもステルス性は劣る。J20は大型の機体を生かして、戦闘爆撃機としての用途が想定されている可能性が高い。
 J31はその意味で、中国発の本格的なステルス戦闘機といってよいだろう。

 もっとも中国のステルス機の性能はまだ未知数だ。J31は米国のステルス機に似た形状をしており、一定程度のステルス性能は保持している可能性が高い。だがステルス機を大量生産するには、素材や塗料といった各種資材の総合的な調達やノウハウが必要であり、中国にはそれを実現するためのリソースが不足していると考えられる。
 実際、ステルス機に使用されると思われるカーボンファイバを中国に不正輸出しようとして、米国在住の中国人が米国内で告訴される事件も起こっており、資材の調達には苦慮している模様。実戦配備が可能となるのは、少なくとも7年~8年後になるとの見方が大半だ。

 ステルス機は軍の中でもトップシークレットであり、情報公開が進んでいる米国でさえ、しばらくの間情報が伏せられていた。ましてや中国ではなおさらであり、今回の報道は軍側が意図的にリークしたものとみて間違いない。
 この時期にわざわざ当局が情報を提供したのは、中国共産党大会を控え、中国内部あるいは諸外国に対するアピールが狙いと思われる。

 だが、不完全とはいえ、独自開発のステルス機を中国が保有したことは事実であり、このことはアジア太平洋地域の地政学的な意味合いを大きく変えることだけは間違いないだろう。

 - 政治

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