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中国要人がヘーゲル国防長官の日本での発言に不快感を表明

 

 米国のヘーゲル国防長官は2014年4月7日、日本に引き続いて中国を訪問し、習近平国家主席らと会談した。また外国の要人としては初めて、中国の空母「遼寧」を視察した。

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 ヘーゲル氏は日本滞在中、安倍首相や小野寺防衛相と会談し、北朝鮮問題への対処という形で、ミサイル防衛機能を持ったイージス艦2隻を日本に追加配備する方針を明らかにした。ミサイル防衛機能の強化は、中国に対する抑止力にもつながるため、中国側は日米の動きに警戒感を強めている。
 ヘーゲル氏は中国訪問を控えていることから、日本での発言は慎重だったが、尖閣諸島が日米安保の対象であることを明言したほか、中国を念頭に「隣人を尊重することが重要である」との発言を行い、中国を封じ込めたい日本側の要望に配慮を見せた。

 ヘーゲル氏としては、中国にも配慮をしたつもりだったが、中国側の姿勢はかなり強硬であった。8日にヘーゲル氏と会談した范長龍中央軍事委員会副主席は「訪日中のヘーゲル長官の発言に中国国民は不満を抱いている」「尖閣諸島問題において、米国がどちらの側にもつかないとういうのは理解に苦しむ」「ヘーゲル長官は日本を後押ししている」として、かなり激しい口調で非難した。また常万全・国防相は「挑発的な行動を取っているのは日本の方だ」として、原因は日本側にあることを重ねて強調した。

 ヘーゲル氏は、これに対して「主張を通すために、脅迫や抑圧といった手段に出るべきではない」と中国側を強くけん制したものの、米国は中国を封じ込めるつもりはないと強調するとともに、領土問題において特定の立場を取ることはないと説明した。
 また習近平国家主席との会談では、従来の米中関係の基本方針を踏襲し、
大国間の継続的な対話の必要性を確認している。

 日本との関係をめぐって米中が対立する部分があったという意味では、最近としては目新しい展開といえる。ただ、ヘーゲル氏が外国の要人としては初めて空母「遼寧」を視察するなど、米中の軍事交流はさらに深まっている。
 中国側の強硬な発言も、米中関係に亀裂が入ったというよりは、基本的には米中交渉における駆け引きの一つと考えた方がよいだろう。

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