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無敵のグーグルがとうとう失速開始?拡大の一途を辿ってきたクリック数が減少

 

 これまで破竹の勢いだったグーグルにとうとう失速の兆しが出てきた。同社は2014年4月16日、2014年1~3月期の決算を発表したが、売上高が前期比で実質マイナスとなった。広告のクリック数が減少したのが主な要因。市場ではこれが一時的なものなのか見極めようという慎重な雰囲気になっている。

 google2014 同社の売上高は前年同期比19%増の154億2000万ドル (約1兆5700億 円)、純利益は同3.1%増の34億5200万ドル(約3520億円)となった。確かに前年同期比では増収増益となっているが、同社の決算にはあまり季節要因がないことや、ネット業界の変化の速さを考えると、前期との比較も重要である。

 今期の決算から、売却したモトローラ分の数字が反映されなくなったので、見かけ上の売上高は減少している。だが、モトローラの分を除外した純粋な検索事業での売上げについても、前期比で約2%の減少となった。これまで順調に売上を拡大してきた同社としては、気になる兆候である。

 売上高が減少した主な理由はクリック数の減少である。クリック数は前期と比較して約1%減少している。一方クリック単価は前期比でほぼ横ばいだった。
 これまでクリック数とクリック単価は反比例の関係が続いてきた。クリック単価は2011年以降、一貫して下落が続いており、ここ3年で3割も下がった。画面が小さく広告単価が低くなりがちなスマホにシフトしていることが主な要因である。一方、スマホの急激な普及はクリック数の大幅な増加をもたらしていた。同じ期間でクリック数は2.5倍にも拡大した。
 この圧倒的なクリック数の増加が、広告単価下落の影響を吹き飛ばしていたわけである。同社の増収増益はスマホによるネット市場の裾野拡大によってもたらされてきたといってよい。

 だがここにきて、その増加に歯止めがかかる兆候が見え始めた。同社は2012年の第2四半期に一度、クリック数が横ばいになったことがある。だがその後、すぐに復活し、クリック数は増加に転じた。この時の一時的な停滞はスマホ・シフトにおける足踏みと理解されていた。
 果たして今回も何らかの一時的な足踏みなのか、とうとうネット市場の拡大にも限界が見えてきた証拠なのか、市場ではこれを見極めようという姿勢が顕著になってきている。

 ある市場関係者は広告単価の下落に歯止めがかかったことは、スマホ・シフトが一段落した結果とみており、この状態が落ち着けば、ふたたびクリック数は成長軌道に乗るとの見方を示している。ちなみに同社株は、この決算を受けて、時間外取引で一時6%下落した。

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