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インデックス創業者の落合夫妻が揃って逮捕。転落のきっかけは自社の株式?

 

 東京地検特捜部は2014年5月28日、コンテンツ制作会社「インデックス」の創業者である落合正美会長と、妻の落合(小川)善美社長を、金融商品取引法(粉飾決算)の疑いで逮捕した。
 かつて、iモードの占いコンテンツ「恋愛の神様」や犬語翻訳機「バウリンガル」などで一世を風靡した同社の創業者夫妻が揃って逮捕されるという異例の事態となった。

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 落合会長らには、2012年8月期の決算において、実際には債務超過であるにも関わらず、架空の売上を計上するなどの手法で2億円の黒字に粉飾、虚偽の決算書を公表した金融商品取引法違反の容疑がかけられている。

 同社については、関連会社間で実態のない取引を繰り返す、いわゆる「循環取引」が行われているのではないかと根強く囁かれていた。昨年には証券取引等監視委員会が強制調査に入っており、何らかの動きがあることは予想されていた。だが、コンテンツ業界におけるかつてのスター経営者夫妻の逮捕は、少なからず関係者にショックを与えている。

 正美容疑者と善美容疑者は共に日商岩井の出身。正美容疑者が関連会社に社長として出向中、善美容疑者と、上司と部下の関係として知り合った。その後、正美容疑者が独立してインデックスの前身となる会社を設立、有能な部下であった善美容疑者を引き抜き、インデックス成長の土台が作られた。

 当時、正美容疑者には先妻がいたが、2007年には善美容疑者と結婚。夫婦で経営を行うようになった。善美容疑者は旧姓で通していたので、結婚を知らなかった人も多いかもしれない。

 ITバブルの勢いに乗ってインデックスは怒濤のM&Aを行い急成長した。正美容疑者は商社出身ということもあって、コンテンツ業界における次世代のリーダーと目されていたが、その拡大戦略が裏目に出る形となってしまった。

 正美容疑者はM&Aに際し、インデックス本体からの出資に加えて、自身が保有する同社株式を担保に資金を調達し、個人的にも多額の出資を行っていた。
 このためM&A戦略の行き詰まりでインデックスの株価が急落すると、一気に返済を迫られる状況となり会社も会長夫妻個人も資金繰りが急激に悪化した。最終的には会社の資金繰りの担保に提供されていた夫妻の持ち株が大量に売りに出されるなど大混乱となり、同社破綻のきっかけとなった。

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