ニュースの教科書

ジャーナリストが記事にできないホンネやつぶやきを集めた脱力系ニュースサイト

昆虫に対する若者の嫌悪感が増加。一方で飢餓対策から昆虫食への関心も高まる

 

 虫を素手で触ることができない若者が増加しているという。一方で、世界的な食糧難を解決するには、昆虫食が最適という専門家による驚きの指摘がある。昆虫食は現実的なものなのだろうか?

konchushoku02

 大阪府高等学校生物教育研究会の調査によると、高校生に対して「昆虫に素手で触れることができるか」とを聞いたところ、「できる」と回答した生徒は42%だった。25年前の1989年には70%だったことを考えると、ここ25年で激減したといってよい。都市化によって幼少期に昆虫に触れる機会が減ったことが原因と考えられる。ちなみにヘビを触れないという人は、今も昔も約23%でほとんど変わらない。

 昆虫に対して嫌悪感を持つ人が増える一方で、国際的には専門家による驚きの指摘がある。人間が昆虫食を実施すれば、世界的な食糧不足は一発で解決するというものである。

 昨年、国連食糧農業機関(FAO)は、世界の飢餓対策として昆虫食を推奨する報告書を発表している。昆虫はタンパク質などの栄養価が高く、どこにでも生息し、すぐに増殖することができるため、環境への負荷が少ないという。

 確かに、先進国の食は想像を絶する水準で資源を浪費している。世界中で生産されるトウモロコシなどの穀物のほとんどは、食用ではなく肉牛を育てるための飼料として使われている。牛肉1キロを生産するのに必要な飼料は8キロにも及ぶ。

 牛肉1キロなど人間は一瞬で食べてしまうが、8キロのトウモロコシがあれば相当の人数を養うことができる。我々は牛丼一杯のために大量の穀物を浪費しているのだ。肉食をやめて、昆虫からタンパク質を摂取すれば、世界の飢餓問題はあっという間に解決するという。
 ちなみに昆虫は恒温動物ではないのでエネルギー効率が高く、昆虫1キロの育成に必要な飼料は2キロでよいという。

 日本にはイナゴを食べる習慣が存在することも影響しているのか、昆虫食を実施している人は結構多い。ブログなどで味を報告している人もいるが、基本的にあっさりしていて美味しいという。だが、ネックになるのはやはり形。
 多くの人が食べるということになった場合、虫であれば問答無用でダメなのか、それとも形が見えなければOKなのかは何ともいえない。

 夏が到来し、山にいく機会が増えるこの季節、果たして昆虫を食することができるのか、自問自答してみるのもよいかもしれない。少なくともイナゴを食べたことがない人は、いい機会なのでトライしてみるとよいだろう。

 - 社会, IT・科学 , ,

  関連記事

seisansei
あまりにも低い日本の生産性。労働経済白書が示す衝撃的な現実

 厚生労働省は2016年9月30日、2016年版の労働経済白書を公表した。日本の …

kaigosisetu
介護離職ゼロに向けて企業に残業免除を義務化。だが現実には機能しない?

 安倍政権が掲げる介護離職ゼロに向け、介護者の残業を免除する施策の検討が始まって …

asakusa
日本に来る外国人観光客の数が諸外国と比べて異常に少ないのはなぜ?

 世界経済フォーラムは3月7日、2013年の旅行・観光競争力ランキングを発表した …

doparubyu
フランスの著名俳優が富裕層増税に反発してロシアに移住。著名人の国外脱出が相次ぐ

 ロシア政府は3日、フランスの著名俳優ジェラール・ドパルデュー氏にロシア国籍を付 …

ooigenpatu
大飯原発の停止要請をめぐる、政府と原子力委員会の「意味不明」

 唯一稼働中の原子力発電所である関西電力大飯原子力発電所をめぐって、政府と原子力 …

drugeconomy
麻薬や売春など地下経済をGDPにカウントする動き。ランキングに混乱も

 麻薬や売春など、いわゆる地下経済をGDP(国内総生産)に含めることに関する議論 …

iryouseido
安倍首相が混合診療の法案提出に言及。背景にあるのは深刻な医療財政

  安倍首相は、公的保険が適用される診療と適用されない診療を併用する「混合診療」 …

aribabachugoku
粗悪品の出品をめぐり中国当局とアリババが対立。やはりチャイナ・リスクは存在

 中国の電子商取引最大手アリババ・グループは2015年1月29日、2014年10 …

mujinkikubo
米海軍が無人艦載機の空母からの発艦をデモ。軍隊のロボット化が急ピッチで進む

 米海軍は5月14日、無人機を空母から発艦させるデモンストレーションを実施した。 …

tokyotower02
世界観光ランキングで日本の順位が急上昇。要因は評価項目の入れ替え

 世界経済フォーラムは2015年5月6日、2015年の旅行・観光競争力ランキング …