ニュースの教科書

ジャーナリストが記事にできないホンネやつぶやきを集めた脱力系ニュースサイト

FRB、緩和縮小を継続。ただし、利上げはまだ先で株価にはプラスか?

 

 米国の中央銀行にあたるFRB(連邦準備制度理事会)は2014年6月18日、FOMC(連邦公開市場委員会)において量的緩和策による資産購入額をさらに縮小することを決定した。
 米国経済が順調に回復し、雇用も改善するとの見方が背景にある。ただ緩和的なスタンスは継続となり、利上げはもう少し先のことになりそうだ。

ieren02

 現在、FRBは毎月450億ドル(約4兆6000億ドル)の資産を購入しているが、7月からはこれを350億ドルに減額する。イエレン議長は、米国の景気について「ここ数ヶ月で再び上昇している」と楽観的な見通しを示した。これを背景に、今年1月から始まった量的緩和策の縮小をそのまま継続する。

 米国では寒波の影響などもあり、今年前半は景気の失速が懸念されていた。だが、フタを開けてみれば、大きな影響はなく、雇用市場も堅調だった。ただし、2014年の実質GDP成長率の見通しについては、プラス2.3%程度と3月時点の予測から大幅に下方修正している。米国というよりも、世界経済全体が成長率鈍化の傾向が顕著になっていることから、緩和的なスタンスは継続する見通し。

 イエレン議長は、政策金利について「景気が予想以上に改善すれば早期の利上げを行い、逆に悪化すれば低金利を継続する」としており、特に踏み込んだ発言はなかった。市場では現在の低金利がしばらく続くと解釈しているようだ。

 株式市場では、ダウ平均株価の高値更新が続いていることから、調整を予想する声が高まっていた。しかしイエレン議長が株価は「標準的な水準である」とコメントしたことや、低金利が継続する可能性が高まってきたことなどから、当分の間は現在の上昇傾向が続くとの見方が強くなっている。

 株価の下落を予想して空売りを仕掛けていた投資家も多数存在することから、手仕舞いによる株の買戻しによって、想像以上に株価が上昇することがあるかもしれない。

 - 経済 , ,

  関連記事

imf201310
IMFが最新の世界経済見通しを発表。世界経済の牽引役は新興国から米国へ

 IMF(国際通貨基金)は10月8日、最新の世界経済見通しを発表した。2013年 …

usakoyoutoukei201401
米1月の雇用統計は今ひとつ。失業保険給付打ち切りが失業率を下げた可能性が高い

 米労働省は2014年2月7日、1月の雇用統計を発表した。先月の雇用統計があまり …

intelbaytrail
インテル1~3月期決算。データセンター好調も、IoTはまだまだ途上

 半導体世界最大手の米インテルは2015年4月14日、2015年1~3月期の決算 …

abesingapore
大企業は実は法人税をあまり払っていない!安倍首相の法人減税見直し指示に異論

 安倍首相が法人税の引き下げを検討するよう関係府省に指示したとの報道が話題となっ …

francegas01
バフェット氏が所有する仏工場で悪臭ダダ漏れ。日本人によぎったある光景とは?

 フランス北部ルーアンにある化学工場で21日、腐った卵のような強い臭気を放つガス …

amari
7~9月期のGDPはかなり悪い?政府内部で経済対策に向けた動きが活発化

 政府内部で経済対策の実施に向けた動きが活発になってきた。背景には、7~9月期G …

greekyogur
EUなんて幻想?ギリシャの有力企業が相次いで本社を国外に移転し、空洞化が加速

 経済危機が続くギリシャで有力企業の本社を国外に移す動きが出てきている。10月に …

nyse03
絶好調な経済を背景に米国株への関心が高まる。だが本当に落とし穴はないのか?

 投資家の間で、米国株に対する関心が急速に高まっている。米FRB(連邦準備制度理 …

economistataranai
民需主導による成長がようやく見えてきた1~3月期のGDP速報値

 内閣府は2015年5月20日、2015年1~3月期のGDP(国内総生産)速報値 …

doller
米国の債務上限問題。1兆円コイン発行という奇策は財務省が否定

 新年に入りオバマ大統領と議会共和党の攻防が再び激しくなっている。昨年末、財政の …