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アマゾンが新スマホを発表。ネットサービスの人工知能化が一気に進む可能性

 

 米アマゾンは2014年6月18日、同社初のスマホとなる「ファイアフォン」を発表した。高度な3D機能や周囲の状況認識機能を搭載している。同様の機能はフェイスブックも提供を開始しており、スマホやネット・サービスの人工知能化が加速しそうな状況となっている。

amazonfire

 ファイヤの最大の特徴は、高度な3D認識機能。3Dはゲーム用途というイメージが強いが、ファイヤの場合はそれだけではない。ファイヤを、商品などの前にかざし、ファイヤがそれを認識すれば、アマゾンのサイトでそのまま購入が可能になる。つまりショッピング支援機能としての3Dである。すでに1億個以上のアイテムを認識可能だという。

 画像認識の対象は、文字やバーコードなどにも対応するので、電話番号や商品番号などでもよい。また、音楽や音声の分析も可能で、かかっている音楽を解析して曲名とアーティストを割り出し、そのままアマゾンで購入することもできる。

 こうした機能はすでにフェイスブックが提供を始めている。現在かかっている音楽を割り出し、投稿に合わせて相手にそのコンテンツ内容が表示されるようになっている。アマゾンの場合には、画像がこれに加わり、そのままショッピングに直結するので、影響はきわめて大きい。

 スマホやネットサービスは、現在、人工知能化に向けて急速な勢いで進化している。ファイアでは、利用者が撮影した画像は、アマゾンが提供するクラウドに無制限に保存することができる。フェイスブックも分析した音のデータを蓄積しているとの報道もある。

 スマホやネットサービスが人工知能化すると、利用者とその周辺の環境に関する情報、具体的には、利用者の声、表情、周囲の音、利用者が見た物体や風景など、あらゆる情報がクラウド上に蓄積され、分析されることになる。

 当然、ここには位置情報が含まれ、アプリの使い方によっては、本人の健康状態や仕事の内容までも事業者にて捕捉され、多面的に分析されることになる。場合によっては、本人よりも、本人のことをよく知っているのは、スマホであったり、接続するネットサービス事業者ということにもなりかねないのだ。

 近年、めざましい発達を見せているロボット技術と組み合わせれば、限りなく利用者に近い特徴を備えたロボットを作ることは簡単である。自分の分身であるロボットを1人1台保有する時代も、すぐそこまで来ている。

 ファイヤの価格は通信契約なしの場合649ドル。米携帯電話大手AT&Tから通信回線とセットで購入する場合には、2年契約で199ドルからとなっている。

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