ニュースの教科書

ジャーナリストが記事にできないホンネやつぶやきを集めた脱力系ニュースサイト

米国の若者の7割が兵役不適格。肥満などが主な原因だが、装備ハイテク化の影響も

 

 米国の若者の約7割が、何らかの理由で兵役の対象にならないという現実が話題となっている。肥満や薬物、顔のタトゥーなどがその理由だが、装備のハイテク化が急速に進んでおり、数学力や読解力の問題もかなり大きいと考えられる。

usarmy

 米紙が報道したところによると、米国で軍隊に志願するための要件は、高卒もしくは同等の学力証明、軍が実施する学力テストへの合格、体重や身長などの身体的基準があるという。さらに、顔など特定部位にタトゥーをしていないことや、ボディピアスをしていないこと、精神疾患がないことなどもチェックされるという。

 米国防総省によると、米国の17歳から24歳の若者のうち、約7割が何らかの条件に抵触し、本人が入隊を志願したとしても、軍に入れない状態であるという。
 入隊できない理由としてもっとも多いのが身体的、学力的な問題で28%がこれに該当する。肥満で身体基準をクリアしないケースや数学力、読解力でクリアしないケースが多いという。最近目立っているのがタトゥー。

 米国では35歳以下の若者でタトゥーを入れている割合が3割に達するとの調査もあり、タトゥーがかなり浸透している。軍人でもタトゥーを入れている人は多いが、顔面のタトゥーなどは禁止されている。だが新兵の志願者でこうした特定部位へのタトゥーが理由で拒否されるケースが増えているという。

 だがもっとも影響が大きいのは、数学、読解力スキルと考えられる。米軍はここ10年で兵器のIT化を急速に進めている。最前線の歩兵はネットワークで結ばれており、IT機器を駆使しながら、リアルタイムで状況判断や意思決定を行う必要がある。このため、一定以上の能力がないと、兵器をうまく使いこなせない。

 米国では、大学院に行くための奨学金を目当てに入隊する低所得層出身の学生も多く、実はこうした優秀な人材が、装備のハイテク化を現場で支えてきた面がある。今後はロボット兵器の本格的な導入で、ハイテク機器に対する知識がさらに必要になってくる可能性が高い。高度な専門知識を持つ人材へのニーズは高まる一方だ。

 景気が回復してくると、学生ローンが組みやすくなり、軍に行かなくても進学の道が開けてくる学生も出てくる。こうした中で、どのように兵卒を確保するのか、国防総省にとって大きな課題といえそうだ。

 - 政治 , ,

  関連記事

putin201412
ルーブル下落が止まらず、ロシア国民の生活を直撃。住宅ローン破産者も続出

 ロシアのルーブルが急落している。2014年12月15日の外国為替市場では、ルー …

enzetsu
2期目を迎えたオバマ大統領の就任式。その日のスケジュールを全公開

 オバマ米大統領の2期目の就任式が21日首都ワシントンで開催された。 オバマ大統 …

sharp
シャープの増資は政府による資産買い取りとセット?史上最大のモラルハザードの可能性

 シャープが検討している公募増資は、政府による資産買い取りとセットである可能性が …

trumpkakuhoyu
トランプ氏が何と日本の核保有に言及。日米同盟は所与のものではなくなりつつある

 米共和党のトランプ候補がとうとう日本の核武装について言及した。どこまで現実的な …

electionsakimono00
米大統領選、いよいよ今夜投票開始。選挙先物市場ではオバマ勝利を予測

 米大統領選挙の投票が、いよいよ日本時間の今夜から始まる。明日の午後には体勢が判 …

uiguru
新疆ウイグル自治区で警官とウイグル族住民が衝突。中国政府はテロと説明

 中国国営新華社通信は、中国北西部の新疆(しんきょう)ウイグル自治区で4月23日 …

hamada
浜田内閣参与の増税延期発言によって明らかなった、異次元緩和の波及メカニズム

 安倍首相のブレーンで内閣官房参与を務める浜田宏一米エール大名誉教授が、2014 …

doller
米国の債務上限問題。1兆円コイン発行という奇策は財務省が否定

 新年に入りオバマ大統領と議会共和党の攻防が再び激しくなっている。昨年末、財政の …

kokkaigijido02
特定秘密保護法が施行。制度を健全に運用するためには、国会の強い関与が必要

 秘匿が必要な重要情報を保護する特定秘密保護法が2014年12月10日施行された …

honkonsinshun
香港トップの春節ビデオメッセージに民主派が猛反発。香港市民は羊の群れではない?

 中国では春節(旧正月)を迎えており、各地でお祝いなどが行われている。そのような …