QE3実施の見込みといわれているが本当か?
米FOMC(連邦公開市場委員会)が22日に公表した議事録で、QE3(量的緩和第3弾)の実施に積極的なメンバーが多いことが明らかになり、市場ではQE3が実施されることがほぼ確定的のような雰囲気になっている。
だがFRBはさらに上手かもしれない。市場のウラのウラをかく可能性もある。
米国の経済指標はこのところ好調なものが増えてきている。何より足を引っ張っていた住宅関連の指標が上向いてきている。
政策当局としてはできるだけカードは温存しておきたい。ここでQE3のカードを切ってしまうと、もう次がない。好調な経済指標を背景に、今回は見送るのではないかという見方も一部にはある。
QE3実施となればとりあえず円高になる可能性が高い。QE3を実施しないと米株が下がり、日本株もつられて下落するかもしれない。いずれにしても日本市場にはあまりいい影響はないかもしれない。
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