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財務省が人事を正式発表。予想通り木下次官は1年で退任したが・・・

 

 財務省は2014年7月4日、正式な主要人事を発表した。すでに報道されている通り、木下康司次官は退任し、後任の次官には香川俊介主計局長が就任する。
 本誌は昨年、木下氏は1年で退任し、後任は香川氏になる可能性が高いと報じていたが(本誌記事「木下主計局長が次官に内定。今後の財務省人事を大胆に予測すると?」参照)、やはり予想通りの人事となった。

mof05 木下前次官と香川新次官は共に79年の同期入省であり、通常は同期入省者が連続して次官になることはない。
 だが、ここ数年は、通常の財務省における人事ローテーションが狂っていた。それは消費増税という財務省あげてのプロジェクトを遂行するために、勝栄二郎元次官が異例の長期登板となったためである。
 人事を定常状態に戻すためには、木下氏が、通常2年務める次官を1年で辞し、同期の香川氏に譲るのがもっともスッキリする。

 ただ、香川氏の次官就任で完全に旧来型の人事ローテーションに戻るのかというと、必ずしもそうではなくなった。香川氏の後任の主計局長が田中一穂前主税局長だったからだ。

 主税局長から主計局長への異動は戦後では初めてであり、しかも田中氏は79年入省で、木下氏、香川氏と同期である。主計局長が次官への最有力ポストなのだとすると、田中氏も次の次官候補者ということになる。さすがに同期が3人連続で次官に就任する可能性は低いかもしれないが、有力な選択肢のひとつとして考えておくべきだろう。
 田中氏が次官候補なのだとすると、官房長から主税局長に就任した佐藤慎一氏も次官候補ということになる。佐藤氏は80年入省で、香川氏らの1年下である。

 通常であれば、次官の最有力候補となる81年入省組では、総括審議官の浅川氏が国際局長に就任している。浅川氏はもともと国際局畑だが、麻生内閣当時、首相秘書官に抜擢された実績があり、これまでも要職である総括審議官を務めていた。

 浅川氏が国際局長になったということは、財務官就任の可能性が高くなったと解釈することもできるが、木下前次官は、一旦国際局長を経て主計局長に就任し、次官になっている。この流れを考えると、浅川氏も引き続き、次官の有力候補と考えてよいだろう。浅川氏よりは入省が1年遅いが、官房長に就任した福田淳一氏も要注目である。

 今回の人事は、従来の財務省の人事パターンが崩れつつあることを示すものとなった。来年以降の次官レースはより面白くなったと考えてよいだろう。

 香川俊介氏は東京大学法学部卒、79年に大蔵省に入省し、官房長などを経て昨年6月の人事で主計局長に就任していた。東京都出身で57歳。

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