ニュースの教科書

ジャーナリストが記事にできないホンネやつぶやきを集めた脱力系ニュースサイト

ウォールストリート・ジャーナルが創刊125年。当時の紙面は今とあまり変わらず

 

 米国を代表する経済誌であるウォールストリート・ジャーナルが2014年7月8日で創刊125周年を迎えた。同紙記事では創刊当時の紙面を紹介している。

 wsj120 02 同紙は1889年7月8日に創刊された。創刊号のトップ記事はやはり株価なのだが、現在と同様のダウ平均株価が算出されるのはその少し後である。今とは少し異なった平均株価が用いられていた。
 ちなみに、ダウ平均株価がスタートした時点から現在まで、採用銘柄として残っているのはGE(ゼネラル・エレクトリック)1社のみである。

 当時の主力銘柄は鉄道で、一時はハイテク株として、現在のネット株のようなバブル的な株価高騰を見せたこともある。その後、注目銘柄は自動車に移り、世界恐慌直前の巨大バブルの際には、GM(ゼネラル・モータース)の株価が何十倍にも高騰している。

 同紙に限らず、米国の当時の新聞を見ると、基本的に紙面のレイアウトや記事の切り口などが、現在とほとんど変わっていないことに驚かされる。

 当然、話題となる事柄や相場の雰囲気はまったく異なっているのだが、商品としての新聞のスタイルは、すでに120年以上も前に確立していたことが分かる。紙面の広告も、カラー写真になっていない点を除けば、今の新聞と大差ない。マーケティングの手法もすでに当時から確立していたことになる。ちなみに120年前の日本の新聞は、当時の新聞に関する素養がないとほとんど理解不能である。

 ウォールストリート・ジャーナルは2007年、メディア王ルパード・マードック氏率いるニューズ・コーポレーションに買収された。マードック氏はより大衆的、一般的な紙面への転換を指示し、一時は編集体制もガタついていた。だが最近ではこうした混乱も落ち着き、140万部の発行部数を維持している。

 同紙はネット記事の一部有料化を行っており、電子版の発行部数は90万部としている。ネットと紙を合計した発行部数は230万部ということになる。

 米国では日本に比べて新興ネットメディアの動きが活発だが、市場規模という点で考えると、いまだに新聞の売上げは圧倒的である。有料の紙媒体を中心に、ネットで閲覧できる一部の無料記事と有料記事の組み合わせという形態が、当面の主流になるのかもしれない。

 - マスコミ, 経済 , , ,

  関連記事

shoten
出版取次の太洋社が自己破産。出版市場の縮小はどこまで続くのか

 出版取次の太洋社が2016年3月15日、東京地方裁判所に自己破産を申請した。出 …

toyotahonsha
トヨタが株主総会で種類株を可決。本気度が問われる新しい日本流ガバナンス体制

 トヨタ自動車は2015年6月16日、主要企業のトップを切って株主総会を開催した …

facebookcom
フェイスブックは先行投資で利益減少。まだ投資家は「待ち」の状態だが・・・

 SNS最大手の米フェイスブックは2015年4月22日、2015年1~3月期の決 …

aribabachugoku
粗悪品の出品をめぐり中国当局とアリババが対立。やはりチャイナ・リスクは存在

 中国の電子商取引最大手アリババ・グループは2015年1月29日、2014年10 …

putingunjiryoku
ウクライナ情勢への懸念から米国への資金流出が続く。プーチン政権には打撃

 欧州景気に対する不透明感とウクライナ情勢への懸念から、投資資金が欧州から米国に …

ginkou
日本ではなぜ借金の個人保証がなくならないのか?

 民法の抜本改正を検討している法制審議会(法務大臣の諮問機関)が、中小企業融資に …

no image
エコカー補助金をもらっておきながら自動車税廃止を要求する厚顔無恥な自動車業界

 自動車業界関連団体は29日、自動車2税(自動車取得税と自動車重量税)の廃止を要 …

tosho002
「賃上げETF」がいよいよ上場へ。投信会社にとっては確実に売れるオイシイ商品

 積極的に賃上げや設備投資を行う企業の株式を組み込んだETF(上場投資信託)が上 …

mrj
MRJが初飛行に向け準備着々。ただ、日本の製造業に利益をもたらすのかは別問題

 半世紀ぶりの国産旅客機として三菱重工が開発を進めるMRJ(三菱リージョナルジェ …

wimbledon
自国選手優勝まで77年。ウィンブルドン方式(市場開放)は有効な経済政策になるか?

 テニスの世界4大大会であるウィンブルドン選手権(全英オープン)において、7月7 …