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フェイスブックはスマホ広告が堅調で過去最高益。ただし北米依存の状況はあまり変わらず

 

 SNS最大手の米フェイスブックは2014年7月23日、2014年4~6月期の決算を発表した。売上高は前年同期比61%増の29億1000万ドル(約2954億円)、純利益は約2.4倍の7億9100万ドル(803億円)になった。モバイル向け広告が好調で、売上高、利益とも四半期ベースで過去最高となった。

 facebookmobile 6月末時点における月間利用者数は13億1700万人で昨年よりも14%増加した。一方、モバイル端末経由の利用者は10億7000万人で昨年よりも31%増加している。全体の利用者の伸びに対して、モバイル経由の利用者の伸びが顕著であり、スマホ・シフトが同社の収益を拡大させている。

 また利用者数の増加と比較して売上高の伸びが大きいことから、広告を使った収益化に弾みが付いていることを伺わせる。同社の業績は当分の間、堅調に推移することになるだろう。

 ただ、最近の同社の課題である新興国エリアの収益化という点では、あまり目立った成果を上げられていない。月間利用者数の地域別の割合は、北米が16%、欧州が22%、アジアが31%、その他が31%となっており、圧倒的にアジアとその他の地域が多い。
 一方、売上高の割合はこれとは正反対になっており、北米が約45%、欧州が28%、アジアが15%、その他12%となっている。利用者はアジアやその他の地域が中心だが、収益は圧倒的に北米に依存している。

 この傾向は以前からあまり変わっていない。この四半期は、多少、北米への依存度が低下したが、利用者数の比率を考えるとまだまだである。
 短期的には北米市場や欧州市場における広告の収益拡大が望めるので問題はないが、中長期的には、アジアやその他の地域における収益化をどう実現していくのかが、同社の成長を維持するカギとなってくるだろう。

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