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日本女性の満足度は高いというOECDの調査結果。男女平等と幸福の関係は?

 

 安倍政権は成長戦略の一環として女性活用を大々的に掲げており、配偶者控除の見直しなど、女性が社会進出することを前提にした政策を推進している。
 一般的に、日本は先進各国に比べて女性の機会が制限されていると認識されているが、女性の満足度については少々異なった結果が得られている。日本女性の満足度は実は世界的に見てもかなり高いのである。

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 OECDがまとめた、男性と女性の満足度の違いに関する調査によると、男性の満足度と女性の満足度の差分がもっとも大きかったのは日本であった。続いてアイルランド、米国、韓国、カナダが続く。
 この調査結果が興味深いのは、ランキングの上位に日本、韓国、トルコ、インドネシアといった国々が入っていることである。これらの国々は、国際比較調査では男女差別が激しい国として、しばしば指摘される対象だからである。

 世界経済フォーラムが毎年出している男女平等ランキングでは、日本は101位、韓国は111位、トルコは120位となっており、一定以上の経済水準を持った国としては突出して低い。だが女性の満足度調査では、男女平等が徹底している米国やアイルランドと並んで、日本と韓国が上位にランクインしている。また日本や韓国と同様、女性の機会が制限されているといわれるインドネシアやトルコも比較的順位が高い。

 素直に数字を見た場合、女性は家庭を守るべきという伝統的価値観が強い日本や韓国の女性は、その状況に対して不満に思っていないということになる。一方、反対の見方をすれば、日本や韓国のように家庭への束縛が強い社会では、女性には選択肢がなく、結果的に現状に満足せざるを得ないと解釈することも可能だ。

 またこの結果から、日本社会は今後、どのような方向に進むべきなのかについても、様々な考え方を導き出すことができる。
 現状のままでよいという解釈も可能だし、逆に男性の負担が過大になっていると解釈することもできる。もしそうなのであれば、むしろ男性の精神的負担を軽くするために、女性の社会進出を進めた方がよいということになる。

 この手の国際比較調査は欧米が中心になって実施するケースが多く、同じような傾向になることが多い。例えば今回の調査であれば、男女平等が徹底している国ほど、女性の満足度も高いというイメージである。
 だが、この調査は、結果にバラツキがある。調査結果にこうした「異変」が生じている場合、そこに問題解決のヒントが隠されている可能性もある。
 男性と女性の満足度はどのようにして決まるのか、もっと突っ込んだ議論が必要かもしれない。

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