ニュースの教科書

ジャーナリストが記事にできないホンネやつぶやきを集めた脱力系ニュースサイト

石破氏が安保担当相辞退の見込み。場合によっては秋の解散総選挙の可能性も

 

 自民党の石破幹事長が、9月3日に行われる内閣改造をめぐり、安倍首相が要望している安全保障担当相を辞退する可能性が高まってきた。25日以降に安倍氏と面会し、辞退の意向を伝える見込み。

ishiba02

 今回の内閣改造における最大の焦点は幹事長である石破氏の処遇である。今のところ安倍政権は、支持率の低下が見られるものの、順調な政権運営を続けている。
 目下、最大の懸念材料は、幹事長として特に地方からの支持を集める石破氏の存在である。安倍政権を打倒する可能性がある人物というと、今のところ石破氏以外には考えられない。

 何としても長期政権を実現したい安倍氏としては、石破氏の動きを事前に封じ込めておきたいところ。内閣改造では、新しく安全保障担当相を設置し、そこに石破氏を指名することで、閣内に取り込み、政治的な動きを牽制しようという腹づもりであったといわれる。

 だが石破氏にしてみれば、幹事長から単なる担当大臣では降格人事であるという点や、何より幹事長という要職をはずれることで、政局のカギを握ることができなくなるというデメリットがある。石破氏は間接的に幹事長ポストの留任を希望する発言を繰り返していたが、官邸からの圧力の方が大きかった可能性が高い。

 仮に石破氏がすべての役職を固辞して無役になった場合、解散総選挙が早まる可能性がある。再来年の2016年には衆院の任期満了と参院選が重なるため、資金面での負担が大きい。また、来年春には統一地方選挙、9月には自民党の総裁選が迫っている。

 4~6月期のGDPは大幅な落ち込みで景気の先行きは不透明な状況となっており、消費税が10%に増税されれば、景気の落ち込みはさらに明確になってくるだろう。ここに集団的自衛権の問題や原発再稼働の問題が浮上してくると、主婦層などの票を取りこぼす可能性が高くなってくる。

 普通に考えれば、現在、圧倒的に有利な状況にある与党が解散するメリットは少ない。だが、今後の不透明な政治情勢を考えた場合、支持率の急降下で石破氏に対する期待が高まる可能性を排除できるのであれば、今のうちに解散するという選択肢は十分に考えられる。
 夏休み明けを迎え、政局は急に慌ただしくなってきている。

 - 政治 ,

  関連記事

no image
中国政府が日本国債を売却してきたら、市場はどうなるか?

 尖閣諸島問題で日中関係が険悪化する中、中国政府が保有する日本国債に注目が集まっ …

abe20130113
安倍首相の訪米を前に、与党内でTPPをめぐる動きが活発化

 安倍首相の訪米日程が近づいてきたことから、環太平洋経済連携協定(TPP)をめぐ …

sangiin
山本太郎議員の軽率行動があぶり出す、参議院の歴史的価値と現代の存在意義

 参院議院運営委員会は11月8日、理事会を開催し、秋の園遊会で天皇陛下に手紙を渡 …

kokumusho02
靖国参拝に対する米国の声明。問題解決を内容の解釈に求めるのは危険だ

 安倍首相の靖国参拝に対して、米国政府が異例の声明を発表してから約10日が経過し …

staba
スタバも中国市場だけは別扱い。米国は中国に甘いという現実を見よ

 尖閣諸島問題で中国とギクシャクする日本を尻目に、米国企業が中国に猛烈な攻勢をか …

bukkajoushou
デフレ脱却が鮮明になってきた7月の消費者物価指数。だが内実は輸入インフレ?

 総務省は8月30日、7月の全国の消費者物価指数を発表した。代表的な指標である「 …

mof03
軽減税率の財源をめぐる議論が活発化。外為特会という埋蔵金活用プランも

 国会の論戦がスタートしたことで、消費税10%への引き上げに伴って導入される軽減 …

terebi
政治家も国民もみんなマスコミが大好き。電波停止に言及した高市発言の矛盾

 放送事業者が政治的公平性を欠く放送を繰り返した場合、電波停止を命じる可能性があ …

keizaizaiseisimonkaigi
財政再建とバラマキ予算をいとも簡単に両立させてしまう、財務省のレトリックとは?

 政府は8月2日、経済財政諮問会議を開催し、財政健全化の道筋となる中期財政計画の …

amari
本来の趣旨とは正反対。法人税減税議論は活力を削ぐ後ろ向きな話題ばかり

 法人税の実効税率引き下げの財源として、企業の赤字繰り越しを縮小する案が浮上して …