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米国は利上げが近い?イエレン氏の発言に最初に反応したのは為替

 

 ドル円相場が急展開を見せている。最近まで1ドル102円前後を行き来している状態だったが、8月18日の週からドルが上昇し、週明けには104円を突破する状況となった。背景には米国の中央銀行にあたるFRB(連邦準備制度理事会)の利上げ観測がある。

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 きっかけは、米ワイオミング州のジャクソンホールで開催されたシンポジウムにおけるイエレンFRB議長の発言。ジャクソンホールの会合は、カンザスシティー地区連銀の主宰で毎年夏に行われているもので、各国の中央銀行総裁が集まることから市場での注目度が高い。

 イエレン議長は、労働市場を特に重視しており、賃金や失業率といった労働市場に関する指標が十分に回復するまでは低金利を続けるべきというスタンスを明確にしてきた。金融政策の世界では、こうしたイエレン氏のようなスタンスをハト派と呼んでいる。米国が低金利政策を続ければ、マネーが大量に供給されることになるので、ドル安と株高が続くことになる。

 ただ、こうしたハト派的なスタンスを長期間続けてしまうと、インフレやバブルなど弊害も大きくなる。米国経済は基本的には順調な回復を見せていることから、近い将来、金利を引き上げる必要があるというのは一致した見方なのだが、問題はその時期ということになる。

 今回のイエレン氏の発言は以前と大きく変わったわけではないが、状況によっては早期に利上げを実施するとも取れる内容となっている。もともと市場には早期の利上げを予想する声が大きかったところに、イエレン氏の発言が重なったことから、一気にドル高が進んだものと考えられる。

 ただ肝心の長期金利については、依然として低いままで、急騰するという状況にはなっていない。とりあえず動きやすい為替が反応したといったところだろう。
 ドル円は長期間膠着状態が続いたことから、市場では動きを待っていたという側面がある。今回のイエレン氏の発言で、利上げのタイミングが近づいたとは断言できないが、少なくとも、為替については、今後、動きが活発になる可能性が高くなってきたといえそうだ。

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