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中国ベッタリ?国務長官就任が噂されるケリー上院議員の素顔

 

 米国の大統領選挙が終了し、ワシントンでは次期政権の人事に焦点が移っている。オバマ次期政権のメンバーは大きく入れ替わる可能性が高い。

 外交を統括する国務省のクリントン長官は、以前からオバマ大統領の選挙結果に関わらず辞任する意向を表明してきた。クリントン長官には2016年の大統領選挙に出馬するのではないかとの噂が絶えないが、本人はこれについても否定している。
 またリーマンショックへの対応に奔走したガイトナー財務長官も辞任する意向だ。また閣僚中最高齢のパネッタ国防長官も去就についてまだ言及がない。

 もし3人が留任しないとなると、経済金融問題、中国との外交安全保障問題という、オバマ政権における主要な政策のキーマンが揃って入れ替わることになる。人事によっては、2期目の政策が激変する可能性もある。

 とりわけ注目されているのが、クリントン国務長官の後任人事である。現在のところ、ケリー上院議員、スーザン・ライス国連大使などの名前が上がっている。
 ケリー上院議員は2004年の大統領選挙でブッシュ元大統領と争った大物。外交の専門家でもあり、オバマ大統領のTV討論会の模擬対戦相手をつとめたこともあって大統領との関係も良好だ。今のところケリー上院議員が有力との声が大きい。

 ただしこのケリー上院議員。なかなかのやり手というかひとくせもふたくせもある人物。名門エール大学を卒業後、従軍しベトナム戦争に参加するが、帰国後は突然反戦運動家に転向し名前を売った。反戦運動家であってにも関わらずイラク戦争には賛成するなど、節操がないと批判されたりもしている。

 さらに日本にとって非常に気になるのが、ケリー氏の母親が中国貿易で財をなしたフォーブス財閥の一族であること。ケリー氏本人も親中国派議員として知られている。
 クリントン長官は中国に対しては一定の距離を置く外交スタンスを堅持していたが、ケリー氏が就任した場合、中国政策がどのように振れるのか予想がつかない。しかもオバマ大統領よりもはるかにベテランの議員であり、ホワイトハウスが制御できないのではないかとの懸念もある。

 これに対してライス国連大使は地味な実務派(元国務長官のコンドリーザ・ライス氏とは血縁関係はない)。日本にとってはライス氏が就任する方がベターだろう。

 - 政治

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